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『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の学説的定着度
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』では、世俗労働が禁欲的(asketisch)に展開されることが資本主義の礎だという主張と思われます。説得力があるのではないかと思いますが、フランスウィキペディアのこの書の項で、禁欲という語が一度しか使われていないのは、フランスではこの主張が学説的定着をしていないということでしょうか?
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- Piedpiping
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禁欲的という言葉が仏語版Wikipediaで一度しか使われていないから、Weberの学説が受け入れられていないという論理が分かりませんが、それはともかく。 仏語版Wikipediaで、ascetique / ascetisme は三度現れています。 ま、これは一回と数えても構いませんけど。 II - L'ethique de la besogne dans le protestantisme ascetique (Die Berufsidee des askestischen Protestantismus) 1. Les fondements religieux de l'ascetisme seculier. (Die religioesen Grundlagen der innerweltlichen Askese) 2. Ascetisme et esprit capitaliste. (Askese und Kapitalismus) 次のこの箇所。これはascetismeの言い換えです。 Page 51, Weber souligne que cette ethique est << entierement depouillee de tout caractere hedoniste, son but etant de gagner de l'argent, toujours plus d'argent en se gardant des jouissances strictement de la vie >>. 最後に、これも同様。 A partir des oeuvres d'auteurs puritains du XVIIe siecle tels que Richard Baxter, Weber montre que c'est moins la possession de richesses qui etait condamnable a leurs yeux que le fait de se reposer dessus et d'en jouir. 個人的には、禁欲と同様に、救済の確信や合理主義も大きなキーワードだと思います。
補足
コメントをありがとうございます。 カルヴァン派の出現とともに資本主義の精神が出現するという考えよりも、カルヴァン派出現の前から資本主義の精神はあった(だからこの書に妥当性はない、学説定着度は低い)とする考えのほうが、フランスでは主流であるのかどうかは、ご存じでないでしょうか? フランス語版のOKWaveに行って聞くべきことかもしれませんが。