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「ほんま」の漢字表記・出典について
辞書を見ていると「ほんま」(「本当」の意味の関西弁)について、「本真」という漢字表記がなされていました。 私は関西人ですが、「ほんま」を漢字で表記しようと思ったことはなく、漢字で表記されているものを見た記憶もありません。 ですが、このように辞書に書かれるからには、何か出典があるものと思います。 この漢字の出典について、どなたかご存じであれば教えてください。 よろしくお願いいたします。
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「ほんま」という和語に「本真」と漢字を当てる例は、昔からあったと思います。 出典というわけでもありませんが、下の例のように、昔の小説にも出てきます。 関西弁の出てくる古い読物に、ときどき見かけます(夢野久作のは九州弁?)。 織田作之助 「夫婦善哉」(青空文庫ヨリ) =============================== 本真 ( ほんま ) の気持で言うのやないねんぜ。しし、芝居や。芝居や。金さえ貰たらわいは 直 ( じ ) き帰って来る。 ..... そんなところを同情しての言葉だったかも知らぬが、蝶子は 本真 ( ほんま ) のことと思いたかった。 ... =============================== 夢野久作 「笑う唖女」(青空文庫ヨリ) =============================== サイエンが 本真 ( ほんま ) チウのか……馬鹿あ。ヘゲタレエ。スの字が附くと附かぬだけの違いじゃないか。ウグイスとウグイ……カマスとカマ……ナニイ大違いじゃあ……大違いじゃとも。サイエンスの方がサイエンよりもヨッポド上等じゃ。問題になるけえ。 ... ===============================
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- wild_kit
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「ホンマかいな~??」と思いながら、調べてみました。 まずは講談社学術文庫『大阪ことば事典』 ホンマ【本真】 ほんとう。真実。(中略)『諸芸大平記』に 「(略)ほんまの心中を(略)」 『諸芸大平記』は元禄15年(1702年)に出来たものです。 う~ん、漢字と違うやんと思いながら、旺文社古語辞典へ。 ほんま【本真】<近世上方方言>ほんとう。 真実。 具体的な漢字表記例は見つけられませんでしたが、中国語(?)のサイトに『本真的』という表現がありました。 これが元なんかなぁと思いつつ、他の方にお任せします。 イヤ、知らなんだわ。
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ご回答ありがとうございます。 いろいろ調べていただいてありがとうございました。 やはり関西人としては、漢字表記は違和感がありますよね…。
お礼
ご回答ありがとうございます。 もしかして織田作かな~とは思っていましたが、やはりそうでしたか。 夢野久作も書いているのですね。 文学の世界では、それなりに使われている表記なのですね。 ありがとうございました。勉強になりました。