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確率微分方程式
確率微分方程式 (1) dx=-xdt+(2x+x^2)dw の性質を解析する際、ウィーナー項 (平均ゼロ、分散1とします。) を線形近似して (2) dx=-xdt+(2x)dw としたものは、(1)の原点近傍の情報を 与えるものでしょうか?
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すると、離散化してしまっていいですか? 理由:定常といっても、Xは拡散していくので定常なのはdXだろう。 しかし、dX、または、dX/dtは意味のある有限量ではないので、 それなら最初から離散化してX(t+1)-X(t)という量が 定常であることを仮定したほうがいい。 で、その上で、数値計算すればいいのでは? ※この推論があってるかどうか確信はありません。
考えてみたんですが、 1.「原点近傍の情報を与える」とは、どういう意味で使ってますか? 例えば、原点近傍で、(1)と(2)の 分布関数(Fokker-Planckの解)の差の絶対値が オーダーexp(λx)でかけるとすると 情報を与える⇔λ=0など。 2.定常であることを仮定していいですか? 3.もしも、定常でないとすると、初期条件はデルタ関数で与えるのですか? 以上の疑問に答えていただいても回答できる自信は まったくないですが・・・
お礼
ありがとうございます! (返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。) 原点近傍での、「振る舞い」を考えていました。 x~0 のとき、x^2 の項が与える影響はほとんど 無視でき、このとき、dx=-xdt+(2x)dw の厳密解が求まるので、それの振る舞いが x~0 近傍の様子を表してはいないでしょうか? このとき、x~0 近傍しか見ていないため、 分布関数の比較も、この近傍でしか意味をなさなくなるので、 近似の影響を定量化することが難しいのではないかと 考えます。(なので、「原点近傍の情報を与える」 という表現はそもそも、無理がありました。申し訳ありません。) なお、確率過程は定常性を過程しています。(ウィーナー過程)
お礼
そうですね、定常なのは dx ですね。 実際、dx=-xdt+(2x+x^2)dw に対して、 シミュレーションでは x' = x - ex + (2x+x^2)sqrt(e)w x' = x - ex + (2x)sqrt(e)wの比較を行っています。 (e は微小サンプリング時間、w は 平均ゼロ、分散1の標準ウィーナー過程です。) 微小初期値 x(0) に対して、x(t) も微小である 間は両者の振る舞いは非常に近い (定量化はしていませんが)のですが、 確率項の影響で一旦、原点近傍から離れると、 (当然ですが)両者の振る舞いは、たとえ 原点近傍であっても、以降で 全く異なったものになってしまいます。 確定系に対しては、我々は頻繁にある点まわりの 線形近似を行い、その周辺での振る舞いが 元の非線形系の振る舞いを表現していることが、 数学的な表現で、定理として保証されているのに 対して、確率微分方程式では、そういった保証が ないのでしょうか? ただ、微小初期値から出発して、さらに 微小時間に限ってならば、線形近似の保証が得られる とは思います。