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サイクリックボルタンメトリー
サイクリックボルタンメトリーについて質問です。 装置そのものについてなんですが、測定する際に電極を三つ(作用電極、対極、参照極)用いたのですが、これはたとえば2本じゃダメなのでしょうか?? また、電極につなぐコードは、なぜ3本の電極に対して4本なのでしょうか??それに、2本のWorking Electrodeにはつなぐ順序(?)があるのはなぜでしょうか??
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> 2本じゃダメなのでしょうか?? ダメだから3電極という方法があるわけで. 参照極と対極を兼用すると,電流によって基準電位が変動してしまいます.これを避ける巧妙な方法な訳です. > また、電極につなぐコードは、なぜ3本の電極に対して4本なのでしょうか??それに、2本のWorking Electrodeにはつなぐ順序(?)があるのはなぜでしょうか?? これを理解するには,ポテンショスタットの内部動作を理解する必要があります.ポテンショスタットは基本的には,参照極と作用極の間の電位差を,電流を流さずに測る電圧計と,この電位差と制御情報を見比べて設定電位になるように作用極と対極の間に電圧をかけて電流を流す電源回路(電流計付き)が一体化したものです.電圧計の回路と電源系の回路の2系統があるんで,作用極用の端子が二つあることになります. この二つは,電圧計の端子をより作用極に近い位置に接続するのが原則です.これは電流が流れて配線のもつ電気抵抗による電圧降下で発生する誤差を最小にするためです.とはいえ,電流が小さい系では順序をどうやろうと結果にわかるほどには影響しません.その辺を判断できるないなら,マニュアル通りにつないでおけば問題にはなりません.また電極素材や電解質によっては,このような方法では補正できないような電圧降下誤差が発生するので,その場合はどのみち別の補正をかける必要があります. なお,この問題は「サイクリックボルタンメトリー」かどうかが問題なのではなく,電位制御型の電流計測すべて,つまり,「ポテンショスタットを使う測定のすべて」に共通する話です.
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 助かりました^^