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CV、LSV用電極の選び方について
初めて質問いたします。 私は現在リチウムイオン2次電池の開発に携わっておりまして、その電解液の酸化および還元電位を測定しようとしております。 電極としては、作用極に白金、対極、参照極にリチウムを考えておりますが、カーボンやタングステンを作用極にするとよいというようなことも聞きました。 そこで、どのようなことに注意して電極を選べばよいのかについて教えていただければと思っております。 よろしくお願いいたします。
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要は,溶媒の電位窓内で電極剤自体が酸化還元しないことが必要条件でしょう. この意味では還元方向に測るときは金属電極はあまり問題になりません. カーボン系は表面官能基の問題が出る可能性はあります. しかし,溶媒分解は電極材質によって分解電位にかなりの差が出るのがふつうです.これは純粋に反応速度論的問題であり,どの電極で評価すればよいかを決めることはできませんし,意味もありません. 常にどういう電極系での評価を行った結果なのかを明示する必要があるということですし,実用条件とかけ離れた電極材料での評価にも意味がありません. 白金はその触媒活性の高さから,比較的そういう問題がおこりにくいことが経験的に知られていますが,溶媒系によっては他の金属や素材の方が適切な結果を与えることは十分に考えられます.
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >カーボン系は表面官能基の問題が出る可能性はあります. 確かにリチウム2次電池で電極にカーボンを用いる場合にそのような問題があったのを思い出しました… おそらく論文にも多く用いられている白金で良いとも思うのですが、適切な結果が得られるよう慎重に検討してみます。ありがとうございました。