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大企業の赤字について。「あれはわざと出した」という書き込みを見たのですが
あちこちの掲示板で大企業の赤字決算は「本当のところもあるが、ここはわざと赤字にしている」と言う書き込みを幾度か目にしたのですが、一体どのようなメリットがあって赤字にしたのでしょうか? 経理および業界に詳しい方、家計簿くらいしかつけたことない私にもわかるようにお教えください。出来れば具体例など出していただけるとありがたいです。
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>一体どのようなメリットがあって赤字にしたのでしょうか? 記載されている事が事実であると仮定して回答します。 (個別の案件ですから一概に言えませんが、可能性として考えられるもの) ◯V字回復 当該期に赤字を集中して、大きな赤字を出します。 (来年の赤字予定分も当該期に計上します) すると、当該期は大赤字になりますが、来期は黒字転換します。 つまり、通常の処理ならば 21年3月期 当期純損失3億円 22期3月期 当期純損失5億円 2年分をまとめて見ると▲8億円 こんな感じになるとします。これを 21年3月期 当期純損失▲9億円 22年3月期 当期純利益1億円 2年分を合算すれば同じですが、前期に赤字を集中しています。 これがV字回復(1期のみ大赤字で翌期は黒字)です。 2期連続赤字は、あまり良い印象を与えませんが、1期だけ大赤字でその後 の期は黒字になれば印象が違います。膿を出して業績が回復したと誰もが 思います。 (特に銀行は、2期連続赤字を嫌います) でも、利益(経費)を操作して計上期を恣意的に変更すれば”粉飾決算” そのとおりです。しかし、会計原則に違反しない範囲であれば可能な場合も あります。(勿論、監査法人が認めなければ粉飾決算になってしまいます) この手法で有名なのが、ゴーン社長の日産です。 つまり、どんな事でも境界領域があるのです。解釈によってどちらの期にでも 入る事項を、今期の費用として決算するのです。これをあまりに強引に行うと、 粉飾決算となり監査法人が認めませんが、境界領域であれば引当金等、を来期で はなく今期に入れる事が可能な場合もあるのです。すると今期は大赤字。 ※企業会計は、企業会計原則に従って処理します。しかし企業会計原則と税法 は同じではありません。 つまり、会計上は認められる措置であっても、税法的には厳格な規程があり ますから恣意的に期を跨ぐ事は不可能です。 それを無理に行えば脱税になりますから、脱税目的で赤字にする事は一般的 には考えにくいと思われます。 (無いとは言えませんが、上場企業が恣意的に行う可能性は低いと思われます) まあ、ゴーン社長がV字回復した頃は会計原則が不備で、監査法人が認めた案 件でも、今ではきっちり”ダメ”と言われますので、昔と比べれば恣意的にV 字回復を行う事はかなり困難になっています。 (が、無いとも言い切れないのが、このような噂の出る理由です)
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- m_inoue222
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>一体どのようなメリットがあって赤字にしたのでしょうか? 通常は大企業の場合は節税が目的では無いでしょうね (中小企業じゃあるまいし...) 普通は粉飾決算をしてでも黒字決算を目指すでしょう 節税のメリット<社会的信用度の低下 銀行の融資にも株価にも大きく影響しますからデメリットの方がはるかに大きいでしょう ・潜在的な損失を抱えているが赤字にすると社会的信用が低下するので今まで出来なかった ・今年はどこの企業も赤字決算が多い ・今なら特別損失を計上し、赤字決算でも社会的に容認される ・今の内に世の中のごちゃごちゃに紛れて損失部分を処理し企業体質を強化したい 「こんなご時世だからうちも赤字決算になりました」...金融機関も納得しやすいでしょうね >家計簿くらいしかつけたことない私 ・旦那にこっそり3万円の服を買っていた ・家計は実質3万円の赤字だった ・ある日車の修理代が10万円発生した ・旦那には13万円だったと言っておこう めでたく3万円の潜在的な赤字が解消できました...(笑)。 企業の場合はこっそりでは有りませんが「処分するためには損失の出る設備や工場」等を多く抱えています ・処分すると5億円の損失の出る設備が有る ・処分しなければ毎年1億円の損失が発生する...決算はそれでも2億円の黒字 ・処分すれば今後毎年の損失は無くなるが決算が大幅な赤字になる こんな時にはなかなか処分できません 「横断歩道みんなで渡れば恐くない」 「赤字決算みんなが赤字なら目立たない」 リストラでも赤字決算なら従業員の反発も少なくなるでしょう
お礼
分かりやすい例えをありがとうございました。 そういうことは確かにあります。旦那さんのお小遣いは減らすけど子供 のものは減らさないでおこう、とかは確かにありますので。 大手企業のようにみんなが株を買えるような会社はデメリットのほうが 大きいのですね。中小は狭い範囲でしか聞いた事はないのですがそうでもなさそうなのです。経営者がしっかり個人のお金で握ってしまっているところが多いですし・・・
はじめまして、つい熱が入って中傷してしまうことがありますが、お許し下さい。 メリットは、国から税金が控除される可能性があるからです。 過剰人員についての人件費の補助など。 従業員が、自宅待機(会社に来ても極端に仕事がない場合)で国からの補助費が給料の6割ぐらいでます。 しかし、株主にはマイナスになり株安の恐れがあります。 今は、国からの援助の方が会社側からして見ればメリットは大です。 ご参考まで。
お礼
ご教授ありがとうございます。そういうことだったのですか。 税金の免除に補助金が出る、となれば苦しいフリをしたほうが得 と判断したということですね。何だか腹の立つ話ですね。 知人の事務員さんも「暇だから週休3日になったんだけど、5%くらいしかお給料減らないの」と言いつつ一方で「うちの会社も綱渡りで」とも言います。いつもそれを繰り返すので聞き流してはいますが・・・
- sayapama
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色々な理由はあると思います。 これだけ不況の折に、大きな黒字を計上すると、「今まではどれだけ暴利を貪っていたんだ!」と世間から目を付けられる。 売上が減少し、コスト削減と称して社員の給与に手をつけたのに、会社が大きな黒字では示しが付かない。 過去数年間にわたって隠し続けてきた損失金などを今回の決算でオープンにして、他の赤字と一緒に処理してしまう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なんだかそうした理由から推測するなら大企業の赤字って一体なんなの?ただのポーズ?と思えてきてしまいますね。 不況なのは中小・零細・身分の不安定な個人だけなのかもしれないですね。100年に一度と言われる不況も何ともない人たちがたくさんいるのですね。嫉妬したくはないですけどやはり・・・・釈然としません。
お礼
何だかとっても難しいのですね。会計原則と税法のあいだでは解釈の仕方が違うのですか・・・・・ でも新たなやり方でV字回復をする、というよりさせないと駄目な会社が出てくるかもしれないですね。 日産自動車の急回復の原因が会計上の処理であることは初めて知りました。 ご回答どうもありがとうございました。