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古記録の訓読について
社会人学生として古記録の勉強をしている者です。 レポートを書かねばならないのに古記録の訓読がうまく出来ず悩んでいます。 こちらに似た様な質問があったので、それを参考に「古記録学概論」を購入してある程度読み進めているのですが違う古記録になると訓読できません。 何かよい参考書なり辞書等参考文献をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけないでしょうか。 古記録の内容は中右記や後愚昧記などです。 よろしくお願いします。
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文学のカテゴリで質問されてますから、中世か中古がご専門の国文系の学生さんでしょうか? 古記録だと、さだまった訓読本も量がなく、えらい先生の書かれた本でも間違いが目立つことが多いです。私も和製漢文や書状には頭を抱えるばかりですが、けっこう読める教授陣でも読めなかったりするところがあります。 これについては、もう慣れです。 書状(親しい人間相手になればなるほど読みにくくなる)、古記録のたぐいは最終手段が『文脈で判断』とさえ言われています。前後のつながりから文章を推定するんです。これは、もう、当時の人が同じような環境の元、同じような水準で文章作法を習った訳じゃないから仕方ありません。○○が読めるようになって「いける!」と思ったのに××を見たら…(泣)は当たり前です。慣れたのは○○を書いた人の「書き癖」であって、古記録に慣れたのではないのですから。 なので、古記録が読めるようになるには「年の功」以外ありません。もし、古記録マスターになりたいなら、読んで読んで読みまくるしか方法はないです。 それ以外の方法としては1人でも読める人を交えての「輪読会」がオススメです。 ゼミ形式の授業や、院生主体の勉強会などで古記録や古文書を読む輪読会などが開かれていることは珍しくありません。 そういうのに参加して、毎月ならびに毎週決まった分量を読む癖をつけるだけでも相当違います。 実践していませんが、私は以前某教員から「毎朝30分板本を読みなさい。そうすれば読めるようになろう…」と言われました(実話)。やってないので、適当にしか読めてません(笑)。でもまあ、これくらい、「手っ取り早い方法」なんてものがない分野だと思います。
お礼
nomori様、この度は回答を頂きありがとうございます。 通信教育生なので誰にも相談できず、このまま何も進まないのではなかろうかと不安になっておりました。 たまたま教室で少しだけ話した方もnomori様と同じ事を話しておられました。 やはり慣れるしかないのですね・・。 中右記も他の所の訓読は資料から何とか見つけたり考えたり出来ましたので、nomori様の仰るとおり前後の文章であたりをつけてレポートの作成を頑張ろうと思います。 回答していただき、本当にありがとうございました。