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もう、考古学者は必要ない…?
こんにちは。 ずっと考古学者を目指していた私ですが、先日こんなニュースを見てしまいました。 「コンピューターが、人間に解読できなかった文字を解読する」 といったものです。 とても驚きました。しかし全然うれしくありませんでした。 私は頑張って考古学を勉強して世間に貢献するのが夢であったのに、理系エンジニアによって作られたコンピューターが人間を超えるなんて…もう人間は必要ないじゃないですか。 これからは考古学は人間的に、廃れていくのでしょうか?
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- dekirukana-ugo
- ベストアンサー率50% (8/16)
「古代文字の解読」だけを指すみたいですね。 【古代文字の解読】は、歴史を復元する上で、重要な「作業」ですが、作業の一部でしかありません。 読めることで大きく展望が開けることは十分にあるでしょうが、古代文字の解読=歴史の解明では「ありません」。あくまで、アプローチするための手段の一部です。 【解読された文字】を「解釈」して、「つなげて」、歴史を「構築」する作業は人間の頭しかできないでしょう。 これも「人工知能」ができるようになったら、スゴイことです。 【極論的】にいえば、解読の作業はコンピュータがやってくれるので、その解読のために割かれていた時間(ないし、進めなかった壁)が減ったので、その時間を歴史構築のために充てることができるようになり、今までよりも充実した歴史の解明が可能になった、と考えることはできませんか? 100年かかった解明が、10年でできるようになった、っていう可能性を感じさせる、と。 今の学問体系の中で、古代文字の解明をどの分野が担っているのか知りませんが、ほかの方のご指摘にあるように、おそらく、考古学者ではなく「言語学者」じゃないでしょうか? なお、考古学ではないですが、日本の江戸時代以降の古文書というイメージですが、「崩し字」(=ミミズのはったような文字)の解読をするコンピュータソフトの開発も進められているようです。
- Grandeco
- ベストアンサー率70% (7/10)
これはどっちかというと言語学者の仕事に近いですね。もしくは言語学の専門教育を受けた考古学者。言語学は論理学に近い要素を持っていますし、コンピューターを用いた解析が進んでいますから、驚くことではありません。遺跡を掘って、出てきた物を分類するだけではたぶんこれからの考古学者はつとまりません。認知考古学なども盛り上がっていますし、様々な分野に目を向けると良いと思いますよ。
- nontan0001
- ベストアンサー率33% (2/6)
似たような話で、タイムトンネルができれば、考古学が必要ないのかというのがあります。 この答えに関連して、今生きている人にとって、現代を研究する人は必要ないのでしょうか? タイムトンネルができ、あるいは言葉が解明できたとしても、現在研究の入口を解明するために、研究者が汲々としていたのが、一歩研究が進むことを意味しています。例えば、ある歴史的出来事が、実際あったのか否かと言うレベルではなく、その出来事があったことがわかっても、それが歴史上どのような意味合いがあったのかは、その研究者の理論的立場によって、解釈が異なります。 よく、歴史が変わると言います。少し前に起こった戦争でさえ、立場によって解釈が異なるのと同じです。仮に言葉が解明できたのらな、研究が進んだと理解すればいいのではないでしょうか?
- sheperd
- ベストアンサー率68% (44/64)
おそらくこのニュースだと思いますけど・・・ http://wiredvision.jp/news/200904/2009042421.html 記事内にもあるように、「言語」か「象徴(記号)」かと問われれば「言語」のパターンを有している、ということが分かっただけで、まだ意味的理解にまでは達してません。 より多くの言語サンプルを集め、近しいと思われる言語系統を絞り込んで祖形を求めていくとか、いくつかの文例から文法則を再現してみる、といった作業は数ある言語パターンをしらみつぶしにあたっていく機械的作業になりますから、そう遠くない未来に自動化される可能性はあります。ただ、字義も文法も全く分かっていない単語や記号について、その意味や役割を歴史的状況から「解釈」するなんて作業は、コンピューターに任せるには当分無理じゃないですかね。 他の方もおっしゃられているように、考古学者は言語解読だけが仕事ではありません。というか、それらは隣接する研究分野(言語学)の仕事であって、むしろ文字も何もない「モノ(遺物や遺構)」を発掘時の状況や既に知られている過去の状況から系統だてて解釈していくことこそが考古学の本分なのではないかと。 考古学の中で文字資料を用いるにしても、未解読の文書を解読するなんて作業は殆ど無くて、叙述言語も内容も解読されている文書を副次的に用いて歴史的コンテクストのなかに「モノ」を位置づける、という作業が中心だと思いますよ。 文献史研究にしたって、「未解読の文書を解読する」研究より、「既知の文書に書かれている内容について、これまでとは別の視点から解釈しなおしてみる」研究の方が圧倒的に多いですし、後者に意味が無いなんてことは全くありません。 歴史研究は、資料を各々の歴史的事象にあてはめてその内容を解釈し直していくことの連続ですし、そこでは「モノ」や「文字資料」はただの分析ツールであって、誰が解読したとか何語で書かれていたなんてことは瑣末な問題でしかありません。 こういうニュースは機械的作業の手間を省いてくれる技術の進歩として歓迎こそすれ、歴史学・考古学の未来を潰すようなものではないと思いますけどね。
- neKo_deux
- ベストアンサー率44% (5541/12319)
「コンピューターが、人間に解読できなかった文字を解読する」 ↓ 「コンピューターが、人間に(解読させると時間や手間ががかかりすぎて)解読できなかった文字を解読する」 ですね。 手持ちのショベルで発掘していたのを重機を使って効率的に発掘を行なうようになったとかのような事では? 遺品を壊してはたまらないので、考古学者自身が重機を操作する必要性に駆られたり。 > これからは考古学は人間的に、廃れていくのでしょうか? 考古学者もコンピュータを使いこなしたり、理系エンジニアに作業の指示を出せるようになる必要が出てきたとかって事だと思います。
- mizutaki
- ベストアンサー率33% (111/333)
コンピュータがやってる暗号読解などは基本総当たりです。 人間の思考ではトレース出来ないくらいの速度でありそうなパターンを何万何億通りと当てはめていく事がコンピュータの得意分野の一つです。 ただ、解読できた文字をその地層から出てきた遺物や情報などと照らし合わせて合理的に把握するような事は、現在のコンピュータが行うのは不可能ですす、 その地域から出てきた遺物とその近隣から出てきた遺物の関係性を考えたり、その前後の地層から出てきた物の関連性や、現時点でその地域に残っている伝承や風習なんかとの関連性までいったら、 コンピュータには絶対に不可能です。 考古学みたいなとんでもなく幅広い学問がそんなワンポイント攻撃で無くなるなんて、常識的に考えてありえないです
- river1
- ベストアンサー率46% (1254/2672)
コンピューターに入れ込む考古学データは、誰が調べ上げて作るのでしょうか? 此処を考えればおのずと結果は、歴然です。 機械は、所詮機械です。 馬鹿な人が使えば、機械も馬鹿になります。 偉い人が使えば、機械も偉くなります。 機械は正直ですから・・・ 気に病む必要はありません。 立派な考古学者となって古代遺跡を発見して下さい。 人の広がりを考えると、埋もれた遺跡などまだまだあると思いますが・・・ ご参考まで