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生理学
医学部の学生です。心臓にKCl溶液を入れると心停止するため安楽死にも使われると書いてあったのですが、KCl溶液を入れると心停止する理由が分かりません。どなたか教えてください。よろしくお願いいたします。 あと、心臓内のかん流液(リンゲル液)のナトリウムイオン濃度を上げると脈拍が弱まり、カルシウムイオン濃度を上げた時は脈拍が不規則になると聞いたのですが、その理由も合わせて教えてください。大学の本にもちゃんとした説明がなくて困ってます。よろしくお願いいたします。
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KCL溶液を入れると言うことは人為的に高カリウム血症にすることになります。 引用で恐縮ですが参考になればと思います。 細胞外液のカリウム濃度が上昇すると、細胞内外のカリウム濃度の差が小さくなる、つまりK+の濃度勾配が小さくなるとk+の細胞外への拡散は起こりにくくなります。 高カリウム血症(hyperkalemia)→脱分極(つまり電位差が小さくなる)→ 電位依存性Na+イオンチャネルが作動しにくくなる→Naイオンの細胞内への拡散が起こりにくくなり、Na電流が減少→活動電位の伝導が遅くなる→心筋興奮電流の再進入reentryによる不整脈(arrhythmia)の原因⇒洞房結節のペースメーキングに変調が生じ、徐脈や、心室細動、心停止が起こりやすくなります。
お礼
ありがとうございました。参考にしてみます。 また何かあったらよろしくお願いします。