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バイオテクノロジーの実験について
課題研究をします。以前にも同じような質問をしたのですが… 塩害土壌に興味があります。そこで、土壌ではなく培地(寒天培地や液体・YMなど)で塩害土壌を再現したいのですが、それって可能ですか?? 有機塩類とか無機塩類とか聞いたのですが…正直よく分かりません。 その薬品(?)名とかもご存知でしたら、教えて下さい。
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塩害土壌そのものではありませんが、倍地中の塩濃度をコントロールする事により可能です。 塩害土壌(海水の塩濃度約3%)より濃い塩要求性を示す微生物を、好塩菌と分類しています。また、好塩菌にも、塩要求タイプにより、さらに細かく分かれています。 ○生育の塩要求タイプによる好塩菌の分類 分類 生育の最適NaCl濃度 微生物の例 非好塩菌 0.2M以下 多くの細菌 低度好塩菌 0.2~0.5M 多くの海産微生物 中度好塩菌 0.5~2.5M Vibrio costicola,Paracoccus halodenitricansなど 境界域高度好塩菌 1.5~4.0M Actinopolyspora halophila 高度好塩菌 2.5M~5.2M(飽和濃度) Halobacterium sp. ,Halococcus sp. 耐塩菌 好塩性ではないが、耐塩性を示し、2.5M以上でも生育できるもの。 醤油酵母 生育条件は、海水の塩濃度(3%=0.75M)より、濃い塩濃度の培地を用いて、生育する微生物を検索すればよいでしょう。 ○好塩菌用複合培地の例 (Sehgal&Gibbons培地) 単位は、g/100ml カザミノ酸 0.75 酵母エキス 1.0 クエン酸Na 0.3 KCl 0.2 MgSO4・5H2O 2.0 FeCl2 0.0023 NaCl 検索する微生物により変更。海水と同じ程度なら、3.0、高度好塩菌用なら、25.この範囲で、数段階の濃度が違う培地を作れば良い。 培地の最終pH7.4、加圧蒸気滅菌120℃―20分。 寒天培地を作る場合、上記組成でpH調整し、定容した溶液に、寒天1.5~2.0%を加え、加熱溶解してから、試験管等に分注後、滅菌。 培地の組成は、成書を見れば、この他にも色々載っています。カザミノ酸は、カゼイン(乳蛋白)の酵素分解物です。 あと、有機塩類と、無機塩類の違いですが、化合物中に、炭素原子があるものが有機、無いのが無機と覚えてください。(ただし、炭酸{H2CO3}およびその塩類は、無機に属すと思いましたが…) 有機塩類の例: 酢酸Na、酢酸Ca、クエン酸Na、グルタミン酸Naなど… 無機塩類の例: NaCl、MgSO4・7H2O、NaHPO4、KCL、CaCl2、(NH4)2SO4など…… 参考文献: 微生物の分離法 山里一英ら 1986 R&Dプランニング 農学系の大学や、大都市の大きな(政令指定都市や、都道府県立の)図書館でしたら、微生物関連の専門書がある事でしょうから、本を見た方が、良いと思います。
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- Grace-Wonder
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高度好塩菌というのが世の中にはいます。そういった菌は、飽和食塩水くらいの濃度で生育します(場合によっては細胞内に塩が析出することも)。このような最近を培養する際には、飽和食塩水を含む寒天培地や液体培地を用いますので、ご質問の点に関しては可能です。極端に、生えてくる菌数、菌種が減少します。 培地のベースは、カザミノ酸、イーストエキス、ポリペプトン、Mg塩などを加えた物ですが、成書をごらんになることをお勧めします。
お礼
御回答ありがとうございます!!
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