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DOCに用いられている触媒
こんにちは. 現在大学3年で自動車工学を学んでいる者です. 先日大学の授業でDOC(Diesel Oxidation Catalyst)について触れ, 興味を持ってそのDOCに用いられている触媒について調べてみたところ, Ptなどの貴金属が用いられているとのことでした. そこで疑問に思ったのですが, DOCに用いられている触媒の種類は自動車メーカーごとに違うんでしょうか? もし違うならば, Pt以外にはどんなものがあるのかを教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします.
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DOCの役割はHCを除く、NOをNO2にする、可溶性有機物を除く、などがあります。よって酸化触媒としてPtなどが使われます。あとはなんらかの理由でPd、Rhなどもありえます。但し、Rh単品の使用はないと思います。触媒は自動車メーカーにより、車種により微妙に違います。(個別にデザインされています。)助触媒の選定も重要になります。 DOCはHydrocarbonやCOを除く機能は勿論ありますが、CSF(Catalyzed Soot Filter)の前段において、Filterに溜まったSoot(スス)を燃焼除去するために、DOCに燃料を吹いて酸化反応を使って排ガス温度を昇温させ、後段のCSFにTrapされたSootを強制燃焼させたりします。またNO2が優れた酸化剤でSootの酸化にも優れているので、NOをNO2にしてSoot酸化に使う機能もあります。 因みにさらに後段にdeNOxの触媒をおきます。これはNO2を硝酸塩でTrapし、有機物で還元してとるもの、前段触媒でアンモニアを使って硝酸塩をとるものがあり、あるいはさらに、定置プラントでのdeNOx同様にSCR(selective catalytic reduction)をおくものなどがあります。SCRではプラントではアンモニアとNOxを反応させてNOxを除きますが、車では尿素水をNOxの還元剤につかいます。SCR用触媒は貴金属は使いません。 いずれにせよ排気ガス組成そのものがエンジンにより差があり、つぎつぎに触媒を通過し、ガス組成が変わりますのでうまく機能させるにはガス組成変化に対応する詳細な解析とシステムにあわせた触媒デザインが必要です。
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確かディーゼル排ガスの脱NOxには貴金属は使われないはずです。 というのは、排気ガス中の酸素濃度が高すぎるため。 ガソリンエンジンの場合排ガス中の酸素濃度は充分低いので三元触媒が有効ですが、酸素があると使用不能。 日産自動車様の特許があると思いますが。