- ベストアンサー
心理学の実験で。
心理学の実験を計画する時に、例えば「カフェインと記憶力の関係」を調べるとして、被験者を2グループ(カフェイン/プラセボ:水)設定します。摂取後記憶力の実験をします。 この時被験者には、 1、全員に「今から摂取するのはカフェインです。」と伝える。 2、全員に「今から摂取するのはカフェインか水のどちらかです。」と伝える。 のどちらでしょうか?(またはどちらでもない) 読み物を呼んでいて疑問に思い調べてみたのですがよく分かりません。 よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ベターなのは1かな。 両群に均等にプラシーボ効果を起こしつつ、その上で出てきた差を物質としてのカフェインに還元できるようにすればいいのではないかと思います。 2でも問題はないんでしょうけど、人によって自分が摂取したのがカフェインと思ったり思わなかったりだと、群内変動が増えます。 すると有意になりづらくなるので、普通はそういうことはしないでしょう。 一番いいのは何も言わないことなんですが、この例の場合は扱っているものが仮にも薬物なんで、倫理上の問題があります。
その他の回答 (1)
- orrorin
- ベストアンサー率65% (88/134)
心理学を学んだことのない方でしたか。 それは失礼しました。 もうちょっと用語に気を遣えばよかったですね。 でも、教示に注意が向くというのは、相当目の付け所がいいです(それで多少は経験者だと思ってしまいました)。 あまり話題になることもないんですが、教示で何を言ったかは結果に結構影響するので重要なのです。 >心理学の実験では2グループに分けるのが普通ですか? これは分けることもありますし、分けないこともあります。 実験内容によって、どちらか適した方を選択することになります。 基本的には分けないで済むなら、分けない方がいいです。 理由としてはご指摘のように個人差の影響を軽減できるというのが大きいですね。 あと実験をやる側からすると、被験者集めの負担が半分になるというのも隠れた重要ポイントです。 一方、今回のように分ける場合の理由としては…… 1. カフェインの代謝に要する時間を見積もらなくてはいけない。 一日目に摂取したカフェインが二日目にも残っていて、影響するようではいけません。 2. 課題に慣れて成績が向上する。 練習をしたことになり、また実験という特殊な状況に対する緊張も減るでしょうから、たぶん一日目より二日目の方が成績がよくなります。 3. 問題を二つ用意しなければならない。 特に記憶課題をやる場合、光点検出などのシンプルな課題よりも、前記の練習の効果が顕著にでますので、必ず問題を変えなければなりません。 すると、今度はその二つの難易度が本当に同じかどうかを確かめる必要があります。 4.その他、変動要因を極力排除するため。 「極力排除」というところは分けようが分けまいが共通することなのですが、同時にデータを取ったほうが、予想外の影響を軽減できます。 極端なことを言えば、その日の天候が違うだけで気分の浮き沈みによる影響が出てしまうかも知れません(というか二日目が台風とかだったら来てくれないかも)。 ざっと思いつくのはこんなところです。 これらの点については、1グループでやっても影響の出ないよう、理屈の上では一応の統制をすることができます。 ただ、そうやって細かく調整するぐらいなら、最初からそんなことをやらないで済むやり方を検討した方がいいだろうということになります。 ほかにも一回の実験が長くかかる場合、何回も越させると被験者の負担が大きいなど、実験論理だけでなく倫理的にも様々な問題があり得ます。 それらを総合的に勘案して、どのように実験を計画するかを決めることになります。
お礼
お礼が遅くなり、すみません。 丁寧なご回答、ありがとうございました。 とても勉強になりました。 以前生理学の研究を手伝う仕事をしていたので、実験行程が似ていて興味を持ちました。でも、当時の対象はラットで、話しかけたりしないのでその点違っていて疑問が湧いてしまいました。 また疑問に思う事があったら投稿させていただきます。 ありがとうございました。
お礼
すごく分かりやすい回答、ありがとうございました! 心理学の知識の無い私でも、何となく理解できました。 初めてだったのですが、勇気を出して質問してよかったです。 さらにちょっと疑問が湧いてしまったのですが、心理学の実験では2グループに分けるのが普通ですか?1グループのみにして、試験を2日に分けてその差を見たら、よりカフェインの効果が分かるような気がするのですが? 記憶力にも個人差があるでしょうし・・。 あ、もしお時間あれば教えて下さい。 とにかく、ご回答ありがとうございました。