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工程別総合原価計算について
製造工程の中で「製造間接費」勘定や「仕掛品」勘定が、 なぜ存在していないのですか?
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お答します。工程別総合原価計算は、最終的に完成させるものは1つに決まったていますので、製造間接費というものそのものの考えが必要ありません。その代りに、共通で使用した電気料や水道料などの間接経費や間接材料費、間接労務費などの間接費は「部門共通費」として処理します。ですから、intothenight様が回答で記入してあります、「総合原価計算では原則的に製造間接費は存在しない」という考えは、回答として適切ではないと思います。なぜならば、総合原価計算に分類される「個別総合原価計算」では、製造間接費勘定が使用されます。よって、総合原価計算に製造間接費が登場しないというのは誤りです。 仕掛品勘定は、出てきませんが月末仕掛品として次期に繰り越すための勘定としては用いられます。それに加え、仕掛品という大きな区分けではなく、「第一工程仕掛品や第二工程仕掛品」というふうに工程ごとに仕掛品勘定を区分けしています。この理由として、工程別総合原価計算の主な目的=どの工程でどのくらい材料や労働、経費を使用しているか、また、どのくらい無駄があるかを明確にするためです。例をあげると、製造部門に水道代が異常な額ですとおかしいでしょう。洗浄部門にガス代が異常な額ですとおかしいでしょう。この「おかしい」をすばやく見つけること、どうすれば無駄を省けるかというふうなことを目的としているのが工程別総合原価計算の大きな目的の1つであります。 よって、製造間接費がでてこないというふうなこともありますが、たしかに「製造間接費」としては登場してきません。しかしながら、「部門共通費」や「補助部門費」として間接費は計上されています。次に、仕掛品が存在しない理由も、製造間接費同様に、「仕掛品」としては登場してきません。しかりながら、どの工程でどのくらい使用したかを調べたいため、工程別総合原価計算では「第一工程製造や第一工程仕掛品」として、勘定が登場してきます。 ※第一工程製造と第一工程仕掛品は同じ意味。 最後まで読んでくださってありがとうございました。日商2級程度の解説ですみません。
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- intothenight
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No.1です。補足です。 先日の回答についてNo.2様のご指摘の通り「製造間接費は存在しない」という表現は、不適切でした。 私の意図としては、おそらく質問者の方が練習問題等をされており、 問題中に製造間接費があまり出てこないことに疑問を感じられたのではないか、と解釈をいたしました。 (特に総合原価計算の初期の問題においては、問題を簡略化するために原価データの与えられ方が、直接材料費と加工費のみで記載されていることが多いので) そのような問題では、(始点投入の)直接材料費とそれ以外の原価は計算上分けてボックスやワークシート作成をする必要があります。 このため、総合原価計算では直接費・間接費という分類よりも、(始点投入の)直接材料費と加工費(製造間接費や労務費など)という分類で考えたほうが、問題解答上簡単なのではないかと考え、「製造間接費は存在しない」という乱暴な回答をつけてしまいました。 ですから「総合原価計算では製造間接費は出てきますが、計算上は他の加工費扱いされる原価と一緒にまとめて計算することも多く、細かく分類しないことも多い。だから製造間接費は存在してないように見える。」というのが本意です。 誤解を与えるような表現で申し訳ありません。 No.2様ご指摘ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。
- intothenight
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まず、製造間接費についてですが、工程別に限らず「総合原価計算」では原則的に製造間接費は存在しないと考えます。 総合原価計算は、材料を購入し、大量の製品を製造して、生産された製品全体の製造原価を集計し、その全体の製造原価を完成した数量で割り算して、製品単価を計算します。 その材料費自体が、一ヶ月間で製造される製品に共通的に発生する原価となりますので、直接費・間接費という分類をしません。 ただし、問題によっては、間接費として資料が与えられるのでその点は注意してくださいね。 あと、仕掛品についてですが、工程別の場合は「第1工程仕掛品」や「第2工程仕掛品」のような名称で仕掛品勘定がでてくると思います。
お礼
ありがとうございました。
お礼
詳しい回答ありがとうございました。 よくわかりました。