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舌切り雀の舌はどうなった?
舌切り雀の舌が切られるという話ですが、 おばあさんは舌をどう切ったのでしょうか? 根元から切った(舌がなくなった) 舌先だけ切った(舌が半分の長さになった) 縦に切った(舌は残ったがヘビみたいに2つに分かれた) くらいのパターンが思いつきますが、 はたしてどれなのでしょう? これって昔話最大の謎のひとつだと思います。
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- cyototu
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いくら何でも、舌を切る話がいきなり出来上がったとは思えませんよね。そのことに関して、この話には原型があるらしいと言うことを、日本民俗学の生みの親、柳田國男が論じておりますので、それを紹介します。 定本 柳田國男集、第八巻の中の「桃太郎の誕生」p125(およびp31) で、彼は、東津軽郡野内村で収録された「尾っぱ剪(きり)雀」と言う話を紹介しております。その話は、p125にきちっと紹介してありますが、少々長くなるので、p31の彼の要約の方を引用しておきます。 「婆が洗濯に行くと、川上から鳥籠が流れて来た。汚い籠はあっちに行け、奇麗な籠はこっちに来いと言うとその通りになった。婆様は大喜びで鳥籠を家に持って帰り、「爺むし爺むし、奇麗な娘こ一人拾ってきた」、「ああそうか娘ならこの糊をすらせろ」と言ったとあって、この籠に何が入って居たのかはっきりせぬが、糊をすりながらチュンと鳴いては糊を食い、またチュンと鳴いては糊を食って、とうとう皆食ってしまったので、爺が怒って尾を剪って追い出したしたとあるのは雀である。」 そして、p125の部分で柳田は、 「、、、舌切りも元は尾羽剪りと同じく、折角授かった雀を冷遇したことを意味することであろうが、幾ら子供の話でもそれは余りに不自然な空想であって、何か基づく所が無ければ突如として思い付かれそうにない。多分は糊を食べたと言う部分が先ず高調せられて、それから尾を剪るよりも舌を切ったという方に、話すことが似つかわしくなったのであろう。」 と分析しております。その後p131では、 「桃太郎の黍団子も舌切り雀の糊も、今では童話化して全然別な目的に用立って居るけれども、事によるとこれもまた曾てこの語りごとの中に、求婚成功の一節があった痕跡であるかもしれぬ。」 と述べており、その根拠として、日本の昔話である「蛙の王子」、「蛇の王子」、「スネコタンパコ」を紹介しております。 興味がありましたら、この本を図書館等で借りて読んでみたらどうでしょうか。
補足
おおいに啓発される回答は目からウロコです。 が、舌はどう切られたのでしょうか? ・根元から切った(舌がなくなった) ・舌先だけ切った(舌が半分の長さになった) ・縦に切った(舌は残ったがヘビみたいに2つに分かれた) ・それ以外 知っている人いませんか?