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純物質 混合物 単体 化合物 元素 原子 分子 の用語の使い分け方・違い
化学なんですが、 純物質 混合物 単体 化合物 元素 原子 分子 の用語の使い分け方・違いがいまいち分かりません。 化学初心者にもわかる使い分け方を教えてください。
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正しくは,それぞれ次のように定義される語ですが,世間一般には混同して使われる場合も少なくありません. 純物質 ただ一つの化学式によって書かれる物質で構成されるもの ※実際に不純物の全くない(純度100%)物質を作るのは困難で,何らかの不純物が混入している 例)水(H2O),硫酸(H2SO4) 混合物 純物質同士が混ざり合ったもの 例)食塩水(H2OとNaCl),空気(N2,O2など) 単体 ただ一種類の元素から成る物質 ※純物質との違いに注意.例えば酸素(O2)は単体であり,純物質でもある. 例)酸素(O2),水素(H2) 化合物 複数の元素から成る物質 例)水(H2O),二酸化炭素(CO2) 元素 原子の種類を指す語.現在,百十数種類の元素が発見されている. ※元素の名称と単体の名称とが同一であることが多いので,そのどちらであるかは文脈から判断 例)水素,ナトリウム 使用例) カルシウムは骨をつくる成分の一つである.(この場合のカルシウムは元素の名称) カルシウムは水と触れると激しく反応する.(この場合のカルシウムは単体の名称) 原子 物質を構成している粒子.原子核と電子から成り,原子核は陽子と中性子から成る.さらに,陽子と中性子は素粒子から成る. 原子核に含まれる陽子の個数によって名称(元素)が異なる. 例)水素(陽子1個),金(陽子79個) 分子 その物質としての性質を示す最小単位.原子1個あるいは複数から成る. 例えば水分子はH2Oで,これ以上分割(HとO)すると,水としての性質が失われる. ヘリウム,ネオンなどの希ガスと呼ばれる元素は,原子1つで分子を構成する.(このような分子を単原子分子と呼ぶ) 例)二酸化炭素(C1つとO2つから成る,三原子分子) 酸素(O2つから成る,二原子分子) ヘリウム(He1つから成る,単原子分子)
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- htms42
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分子についてです。 言葉の定義を整理して述べている段階ですから 分子と原子とどこが違うかを曖昧にしてはいけないと思います。 分子は原子が一定の規則で集まって出来た塊です。 原子ひとつのものは分子ではありません。 気体反応の法則に矛盾が生じたことから単体気体の粒子が構造を持っているとして考えられたものが分子です。それまで単体気体は原子だと考えられていました。水素はH, 酸素はOでした。それでは実験に合わないので2つくっついたものが基本粒子として存在すると考えたのが分子説です。アボガドロの名前はここで出て来ます。 気体粒子の種類を言う時には原子1つで出来た気体粒子、原子2つで出来た気体粒子、・・・という表現はあります。 He.Ne、・・・は原子1つで存在している気体物質です。 気体分子運動論や、気体の比熱の表現では2原子分子や3原子分子と同じ枠内で扱うことが出来るという意味で1原子分子という言葉が使われるようになったようです。でも誤用です。言葉を使い分けるのが面倒だということで専門家が使い始めたようです。「気体=分子」であるとしている所に誤りがあります。金属蒸気も1原子気体ですからHe,Neと同等ということにもなります。でもNaの蒸気を1原子分子と言うことはありません。 高等学校には「1原子分子」という言葉を持ち込むべきではないと思います。 物質は原子で出来ています。 しかし、その物質としての性質を示す最小単位はということでは 原子の場合、 分子の場合、 イオンの場合 がある事になります。 物質の出来方で言うと 原子----------→物質 原子---→分子----→物質 原子---→イオン---→物質 になります。 原子が単位になって出来ている物質は結合の違いで3つに分けることが出来ます。 金属(Fe,Cu,・・・)、 不活性元素(希ガス He,Ne,・・・ )、 共有結合性結晶(ダイヤモンド、黒鉛、・・・) です。
1.純物質:i)単一の元素の集合で出来ている、ii)単一の分子の集合で出来ている、iii)イオン結晶のように分子は持たないが決まった整数比の陽イオンと陰イオンで結晶(もしくは流体)をつくっている。なお、固体、液体、気体のどの状態でも良いしその混合物でも良い。 2.混合物:i)1.の純物質の複数の物が均一、不均一のいずれかで混ざっている。ii)通常その「組成」は意識して調製した場合を除き不明である。 3.元素:i)原子の種類を表す名称、ii)またその名称で表された原子の集合体。時に文脈上「特定の原子」を表すこともある。 4.原子:陽子と中性子から構成された原子核と原子核中の陽子の数と同数の電子が集まって出来たもの。「電子は原子核の周りを回っている訳ではない」が「角運動量」を持つ電子軌道もあるので電子が回っているのと同じ性質を示す事もある。同一の原子の集合(これは同一の元素の集合と言い換えても良い)を単体と呼ぶ。単体は1.i)の様に純物質である。構造の異なる単体は「同素体」である。 5.分子:希ガスを除くと、原子が複数集まって一定の安定な構成を持つもの。安定の定義は「相対的」なものなので、「低温」ほど奇妙な分子の寿命は長い。一般に半端な結合は持たない、つまりイオン、ラジカルは含まない。それも含む場合「化学種」という名を使う。であるのでイオン結晶は分子ではなく、分子式の代わりに組成式を持つ。分子は集合すると1.ii)の純物質になる。