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方と法、、、
何かの方法を言うとき、~ほうといいますよね。 例えば、脱出法、解法、画法、などなど。 この場合の法を、「方」に置き換えることは可能なのでしょうか? ~ほうが、~方という書き方、 つまり、「法」ではなく、「方」の方を使うような言葉はあるのでしょうか? 漢字や言葉について、ちゃんとした知識をお持ちの方、教えてください。
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これは、「法」という漢字と、「方」という漢字の意味を、漢和辞典で調べて、よく考えてみると分かります。 「法」は、基本的な意味は、「おきて、道理、てほん、もはん、やりかた、ならう、したがう、てほんとする」などの意味があります。 「方」の方は色々意味が出てきますが、基本的に、「ならべる、四角、ただしい、四方」などで、「かた」と読むと、「向き、方角」で、国字としての用法で、「その方のことを取り扱うこと、そうする人」という意味があります。漢字としての元の用法も、まだあり、「法則、方法、わざ、技術、仙人の術、医術」などとあります。 >脱出法、解法、画法 これらの場合、「法」の基本的な意味の「もはん、やりかた」などから、この漢字を使います。 「本の読み方」「医学の学び方」「脱出の仕方」などは、「方」を使いますが、いずれも、「かた」と読みます。 江戸時代の幕府の官職に、寺社奉行支配に「神道方」、若年寄支配に「天文方」というものがありますが、これらは、「神道を取り扱う担当」「天文を取り扱う担当」の意味で、No.2 の方の挙げておられる色々な例は、この「かた(方)」での用法です。 「秘法」と「秘方」は、「秘法」の方は、「秘密の方法」で、「秘方」は、「秘密にしている技術(特に、薬の処方の仕方)」で、意味が違います。 「古法」と「古方」も、前者は、「昔の法律・古くからの決まり」で、後者は、「昔の方法・漢方の古医方」という意味です。 「方法」などの場合は、「-法」となり、技術・取り扱う担当などの場合は、「-方」となるので、「算数の解き方」は、「解く技術・テクニク」で、「解法」は「解く方法」で、似た感じがしますが、元々の意味が違うのです。 「-法」は、「基準になる方法」だとも言えます。技術の意味での「-方」は、普通「かた」と読んで、経験的・実践的な意味が強調されているとも言えます。 「脱出法」と「脱出の仕方」だと、あまり意味に違いがあるように思えませんが、「解法」「画法」と、「解き方」「画の描き方」だと、前者は、「基準となる、模範・正規の方法」という意味で、後者は、「実践的な技術」という風な違いが出てきます。 「法」も「方」も、微妙で複雑な意味を持った漢字ですから、自分でよく学び調べ、色々な用法を知ることで、違いが、理解できてくるということになります。 昔の伝統医学・漢方医学で、「方」が多いのは、一つは、「それを扱う担当」という意味の「方(かた)」と、もう一つ、元々「方」には、「技術・医術」の意味があったということです。 最後ですが、 >この場合の法を、「方」に置き換えることは可能なのでしょうか? 現在の日本語では、誤字になります。上に述べたように、「脱出の仕方」「解き方」「描き方」とすれば、日本語で、そういう表現がありますが、意味が違って来ます。 >つまり、「法」ではなく、「方」の方を使うような言葉はあるのでしょうか? 「処方」は、「処する方法」の略で、「いかに対処するかの方法」のことです。あるいは、「処する技術」の意味だと考えると、実際的なことが問題になるのが「処方」ですから、「方」が妥当なのだということになります。 「処方」はまた、医者の薬の調合方法を言いますが、「方」自体に、元々「医術」という意味があったのです。「調剤法」となると、やはり「法」で、「調剤方」ではおかしいことになります。もっとも、薬局のことを、「調剤方(ちょうざい・がた)」と、呼ぶ例があるかも知れません。
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今でいう医学・薬学に関する言葉は、昔から「方」を使っています。 医心方 医方 古医方 古方 薬方 漢方 和方 蘭方 処方 秘方 本方 薬局方 「途方」(~に暮れる ~も無い)は方法という意味にも使われました。 「万方(ばんぽう)」には、いろいろな方法という意味もあります。 「古法」と「古方」や 「秘法」と「秘方」などは、形の上では両方ともある例ですね。 ぜひ辞書をご自分で引いて確かめてみてください。 電子辞書は「ほう」で終わる言葉などを探すのにとても便利ですね。
- greetinggreentea
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訓読みにすると「方」になりますね。 脱出し方、解き方、画き方、などなど。 とりあえず、これだけ気がつきました。