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The Economist経済コラムの一節・Income-seeking investors seem~
前々回の The Economist からの質問と同じコラムからの質問です。すなわち、The Economist の12月30日の「Ready for a rally?」と題する経済コラムからです。 最後から4番目と3番目の段落を引用します。 Mr Bowers reckons that the fourth quarter of 2008 may have seen an “inventory shock”. Faced with credit constraints and forecasts of plunging consumer demand, companies slashed production. The result is that they are entering 2009 with very low inventories. If consumer demand turns out to be better than expected, then companies may find themselves desperate to get hold of components and raw materials. Pricing power will return and commodity prices will shoot back up. That would definitely count as a big surprise. Morgan Stanley, for example, is forecasting a fall of 30% in capital expenditure between now and mid-2010. If Mr Bowers is right, low government-bond yields could lose their appeal and equities could rebound. Income-seeking investors seem unlikely to get much of a return from cash this year. 上記の文章中 Income-seeking investors seem unlikely to get much of a return from cash this year. の意味を素人にわかりやすくご説明ください。 なお、質問箇所以外の部分の意味はざっと次のようなものと思います。 バウアーズ氏は、2008年第4四半期に「在庫ショック」が起きたのではないかと推測している。信用収縮と消費需要の落ち込み予測に直面し、企業は生産の調整を図った。その結果、2009年を極めて在庫の少ない状態で迎えることになった。仮に消費者の需要が予想よりもましであった場合、企業は部品や原材料の調達に血眼にならざるを得ない。価格決定力が復活し、コモディティ価格は再び跳ね上がるだろう。 以上の事態は確かに予想外と言えるだろう。例えば、モルガン・スタンレーは今から2010年までの間、設備投資が30パーセント落ち込むと予想している。バウアーズ氏が正しい場合は、利回りの低い国債は魅力を失い、株価が回復する可能性がある。
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二度目の訪問です。前回のセッション(?)では、ポイントをいただきありがとうございました。その後、「何に対するrallyか」が気になり、職場にあるバックナンバーを引っ張り出して全文を読みました。 なるほど、不況下の株高ね。それにしても仮定が多すぎないか…。 それはさておき、No. 1さんとのやり取りで、かなり理解は深まっていると思います。余計なお節介ではありますが、パラグラフ全体の訳例を示します。あえて接続詞を多用しています。 第1文の訳例:もしそうなれば、まさに驚きの展開と言えるだろう。 第2文の訳例:というのも、モルガン・スタンレーの予測によると、例えば設備投資は、現時点から2010年半ばまで30%の落ち込みを見せるからだ。(驚く理由の例示) 第3文の訳例:それでも、バウアー氏が正しいのなら、利回りの低い国債は魅力を失い、株価が回復する可能性がある。(第1文からの新たな展開) 第4文の訳例:債券中心の投資家は、今年、さほど大きなリターンを得られそうにない。(第3文からの当然の帰結) 釈迦に説法ですが、incomeは、給与、年金、株式の配当、債券の利回りなど、定期的かつ安定的な収入を指します。income-seeking investorsの使用例は、英米金融機関のHPなどで確認できます。今回は、直前の文に国債が出てくるので、「債券中心の」と訳しました。 参考になれば。
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- hawktohawk
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↑補足です。 >カッコに入れる感覚で読み進み カッコに入れるべきなのは、第2文と第4文です。前のパラグラフと第1文、第3文、そして次のパラグラフの第1文は、論理的に明確なつながりを持っており、この記事のバックボーンを形成しています。質問者様が迷った第4文は、実は「蛇足」であり、記事執筆者の能力の限界を示しています。
- wakkarahen
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No. 1 です。 お礼のところのご質問に気づきませんでした。 私の語感では、ここにbut のような逆接の語は適当でないと思います。主たる理由は、Income-seeking ... の文はその前の内容を受けての「逆接」にはなっていないと思うからです。 That would definitely .... could lose ... と仮定法であり、そ可能性(物価上昇、国債や株の魅力上昇)はないに等しい感じ=income-seeking investorsが儲ける可能性なかろう, と「逆接」にはなっていない。 従たる理由は、文章の簡潔かと活き活きさを出すため(これは私の個人的な意見ゆえ、間違っている可能性ありです。そうかどうかは書いた人にきくしかないかと・・・個人の文章上の好み・・・というかも知れません) Hope this helps.
お礼
再度のレスありがとうございます。 感覚的には100パーセント納得できた気はしないのですが(すみません)、おっしゃることは理解できます。 この段落のトピックセンテンスはやはり第1文の That would definitely count as a big surprise. であって、第2文がその具体例、第3文こそが意味的に逆接でこれをカッコに入れる感覚で読み進み、最後の文 Income-seeking investors ~ this year で再び第1文、第2文につながるという構成なのでしょうね。 仮にどうしても逆接の接続詞を使うとしたら第3文の頭という感じでしょうが、これを使用しないのはおっしゃる通り「文章の簡潔さと活き活きさを出すため」であろうと推測します。 というわけで、一応理論的には納得しました。 ながながとお手数をおかけして恐縮です。 ありがとうございました。
- wakkarahen
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貴殿提示の英文にのみ基きますが、その英文を私は以下のように読みます。 investor は利益を求めるものですから、income-seeking という語をinestors につけている(ジャーナリスティックな書き方といえるでしょう)。また、すぐに儲けを期待せず長期的な視点からの投資家もいるでしょうから、そういった投資家は違うが、というニュアンスかもしれませんが、提示の英文だけではわからないでしょう。 a return from cash の cash はinvestment と同意語でここでは使われているでしょう(同じ語の繰り返しを避けるのと、意味的に違った解釈をされない場面)。また、「現物出資」の投資携帯もありますが、投資といえば普通は金ですから・・・ much of a return は、経済が好転する可能性は極めて低いのでいい投資機会や投資先はあまりなかろう → よってreturn(投資のリターン)がいいような投資(効率のいい投資)はなかろう、といった感じ。 get a return from に much of が挿入されている。 このところは、That (第1パラのようなことが起こること)would definitely count as a big surprise(「そのような展開になるのはきわめて難しいであろう」)ゆえ → Income-seeking .... という構成。 よって、「(利益を追求する)投資家にとっては、本年はリターンのいい投資は期待薄のようでである。」 Hope this helps.
お礼
レスありがとうございます。 返事が遅くなり申し訳ありません。 なるほど、問題箇所の一文については納得のいくご説明だと感じます。 ただ、ちょっと気になるのは、直前の文章が If Mr Bowers is right, low government-bond yields could lose their appeal and equities could rebound. であって、バウアーズ氏が正しい場合であり、株価が回復する可能性について述べていることです。 この直後に But などの逆接をあらわす言葉なしに Income-seeking investors seem unlikely to get much of a return というマイナスのイメージのする文章が来るのがどうもすっきりしません。 この辺についてもう少しご説明をいただけるとありがたいのですが。
お礼
レスありがとうございます。 また、丁寧な訳と論旨展開の解説も非常に参考になりました。 が、うーん。 直前の書き込みで自分的には決着がついたと思っていたので、頭が混乱気味です。 しかし、たしかに言われてみれば、次のパラグラフの第1文を考慮に入れると、おっしゃるような構成のようですね。「記事執筆者の能力の限界」かどうかは私には判断できませんが。^^; 第4文が「第3文からの当然の帰結」と書いておられますが、この辺が今ひとつピンと来ませんでした。 income-seeking investors の投資対象の代表的なものが国債で、その国債が利回りが低く、他の債券も利回りが低いことは同じなので、再度 seem unlikely to get much of a return と述べているということでしょうか。たしかにこれだと「蛇足」という感じです。 自分は直前の equities could rebound の部分にとらわれすぎていたようです。 (No.1 の回答者の方も含め金融経済に強い方は、なぜこんな文章でひっかかるのか不思議に感じるでしょうね) 頭を冷やしてもう少し考えてみます。 ありがとうございました。