”こういう対立関係”の”こういう”について
いつもありがとうございます。
国語の問題なのですが、文章の関係ありそうなところを書きます。
ヨーロッパ人が創造的というとき、そこには、人間は自然界にこれまで存在しなかった何かまったく新しいものを創り出すのだという気持ちがあるのではないか。
ということは同時に、自然に対する人間の優位を主張しようという気構えのあることを物語っているのではあるまいか。
これは「造化にしたがひ、造化にかへれとなり」(芭蕉)の正反対の行き方であろう。
こういう対立関係を端的に表現しているのが東洋と西洋の建築様式の相違である。
西洋建築の基本的要因は壁である。
これに反して東洋建築のそれは柱である。
壁は空間を二分して、壁の内部に新しい別の空間、すなわち人間空間を作り出すが、柱にはそういう能力はない。
柱の周囲は自然である。
自然コントラ人間が西洋なら、人間の自然帰一が東洋である。
私がついこんなことを言い出したのには一つのきっかけがあった。・・・・・・・・・(つづく)
問題は、
「こういう対立関係」とあるが、その内容が元もよく示されている部分はどこか。
対立するものに注意し、文章の中から三十字以内で抜き出して書け。
でした。
私は、だいたい「この」とか「それが」とか何かそういう言葉が出てきたら、指し示す内容はそこよりも前にあると思っていたので、
「こういう対立関係」のまえでまず探したけれどみつからず、
答えと同じで
”自然コントラ人間が西洋なら、人間の自然帰一が東洋である。”と書いたのですが、
こういう、と書いてあるのに「こう」の内容が後ろにあるのって変なことではないんでしょうか。
よくこういうことはありますか。
もしよかったら教えてください。
よろしくお願いします。