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エクセル 確率p値
エクセルで確率p値を出すと、両側確率、片側確率(上)、片側確率(下)の3種類でてきます。 (1) たとえば、p値=0.0008<有意水準α=0.05 なので、帰無仮説Hoは棄却される。 ・・・などの結果に用いられるp値は、 両側、片側、片側の3つのうち、一番小さな数字を、p値としていいのでしょうか? 両側、片側の解釈も教えてください。 よろしくお願いします。
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>両側、片側、片側の3つのうち、一番小さな数字を、p値としていいのでしょうか? 普通はダメです。検定の方法が書いていないので推測ですが,たぶんt検定をやったのでしょう。当然のことですが片側検定のp値は両側検定の半分になります。 つまりそれだけ,「ゆるく」なるわけですから。有意差が出やすくなってしまいます。特に理由が無い限り,両側検定のp値を採用してください。・・・というのが直接の回答です。 ただ,これだけではたぶん分からないでしょうから,その理由を少し。 2つのデータを比較するとき,母集団がどのようになっているかは通常分かりません。 つまり,AとBというデータを比較するとき,AがBよりも大きい可能性もあるし,逆にAがBよりも小さい可能性もある。片側検定をすると言うことは,この2つの可能性のうち,どちらか一方しかやらないという意味です。 したがって,帰無仮説自体が変わってきます。両側検定の場合の帰無仮説は「AとBのデータには違いはない(大きいとも小さいとも言えない)」となりますが,片側検定(上)の場合には「AはBよりも大きいとは言えない」が帰無仮説です。 片側検定(下)は,その逆で「AはBよりも小さいとは言えない」ですね。 そうすると,片側検定のp値が十分に小さい(α<0.05)場合に棄却される帰無仮説から導かれる結論(対立仮説)は「AはBよりも大きい」ということだけです。小さい方の可能性については,検討をしていないということになります。 具体例を挙げれば,「男女の読書時間には差がある」という調査の場合,可能性としては ・男>女 ・女>男 ・男=女 の3つの可能性があります。両側検定の場合帰無仮説は「男女の読書時間に有意差はない」となるわけですが,片側検定(上)の帰無仮説は「男の読書量は女の読書量より多いとは言えない」だけです。「多いとは言えない」ということは, ・男>女 ではない ということは分かったのですが ・女>男 の可能性については,検討していないということです。 これが何らかの実験で,母集団が有限で分散がはっきりしている場合なら,片側検定だけで済ませることが可能です。なぜならデータの分散から大きい(または小さい)こと自体ははっきりしていて,それが有意なものかどうかだけを検定すれば良いからです。 具体例を挙げれば,「小学生と高校生に100m走をやらせた場合,高校生の方が有意に速い」などと言う実験をした場合です。実験のデータからも既知の情報からも高校生の方が(まぁ,普通は)速いわけですから,問題になるのはそこに有意差があるかどうかだけです。こうした場合は,片側検定だけで済ませることが可能になります。
お礼
わかりやすい説明、ありがとうございました。