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鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)
鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の報道がありました。 http://www.asahi.com/international/update/0106/TKY200901060296.html これの感染経路なのですが、雀さんは菌を運び、人間までに何らかの経路で仲介・媒介するでしょうか? 施餓鬼のつもりというより、狭い庭への来訪者の接遇のつもりで、時間でえさをだしてやるのですが、どうも植木などに白い“ふん”が一杯ついて、ご近所から鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)のことで何か言われないか、心配なものですから。 なお、(都内23)区通には長く面していますが、車の関係ではご迷惑は全くかけてはいません。 道路にはふん”が落ちますが。まめに掃除はしております。
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獣医師でウイルスに専門知識を有しています。 私もまず心配する必要はない、と回答します。 理由のひとつめは、現在国内でH5N1による高病原性鳥インフルエンザが発生していない、ということです。それはつまり国内には(大量には)H5N1ウイルスは存在しない、ということを意味します。 もちろんアジアや中国で発生しているH5N1ウイルスが渡り鳥によって国内に持ち込まれ、その渡り鳥から直接、あるいは他の野鳥などを介してスズメに感染し、そのスズメが質問者さんの庭にやってきて・・・という可能性もゼロではありませんが、まあ道を歩いていて隕石の直撃を受けてしまう確率と同レベルのリスクでしょう。 昨年、秋田と北海道でハクチョウの死体からH5N1が分離されて以来、野鳥の調査が大々的に行われていますが(それまでだって調査はしていたのですが)、それはもちろん渡り鳥や野鳥から直接人間に感染するという公衆衛生的なリスク管理の意味合いもあることはあるのですが、最大の懸念は渡り鳥から直接、あるいはカラスやスズメなどの野鳥を介して養鶏場にウイルスが侵入することです。 鶏は鳥インフルエンザウイルスに感受性が非常に強いので微量のウイルスでも感染が成立し、激しく発病してまた大量のウイルスを増殖させてしまいます。さらに養鶏場は鶏の「密度」が高いですから、トータルとしてとんでもない量のウイルスが増殖するわけです。 それによって養鶏という産業上の被害も甚大なものになりますし、H5N1ウイルスが大量に増殖するということは、それだけヒトに感染するリスクも増大し、そらにヒト型に変異して新型インフルエンザとなる危険性も増すわけですから、公衆衛生上の懸念も増大するわけです。 では、国内で高病原性鳥インフルエンザが発生した時には、スズメの餌付けのリスクはどうなるかですが、これも程度にもよりますが直接的な危険はそれほど高くはありません。すぐ近隣で発生したのなら、H5N1に感染したスズメが質問者さんの庭にやってくる確率もけっこう高くなるでしょうが、国内でも以前のように関西とか九州などの遠隔地であれば、海外で発生している現状とリスクはたいして変わりません。 また、仮に質問者さんの庭にH5N1に感染したスズメがやってきているような状況であっても、それが即質問者さんや近隣の住民への感染の危険性が大きくなった、ということではありません。 このH5N1は現状ではまだ「鳥インフルエンザ」ですから、ヒトには元々非常に感染しにくいのです。アジアでヒトの感染者が多いのは、鶏を飼っている民家が非常に多かったり(日本でもつい最近までそうだったのですが)、生きた鳥を買ってきて自宅で捌いて食べたりするという、社会性の違いによるものです。まあ確かに徐々にウイルスがヒトに親和性を高めているらしいとは言われてはいますが。 ですので、庭に落ちている糞程度で感染することは、現状では考えられません。 余談ですが、近い将来(と言われているが)アジアで流行しているH5N1が「ヒト型」に変異して新型インフルエンザが発生してしまえば、今度は「ヒト型」のウイルスは鳥には容易に感染しなくなりますから、スズメの心配をしている場合ではない、ということになります。 ということですので、少なくとも現状ではスズメの来訪について心配をする必要はないと思います。
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- tunertune
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その記事の人はおそらく家で感染したアヒルをさばいていた(濃厚接触)ため感染したのでしょう。 野鳥がウイルスを運ぶ可能性は危惧されていますが、例え運んできたとしても餌をあげているくらいの軽い接触で感染するとは考えにくいです。 また、日本では現在鳥インフルエンザは発生していませんから、運んでくる「モノ」自体ありません。 野生動物に餌を与える行為は生態にとってあまり好ましくはないのですが、スズメの餌やりと鳥インフルエンザを関連づけるのは今の日本の現状ではあまり意味がないのではないでしょうか。
お礼
ありがとう御座います。 やはり野鳥に餌をやることは慎まなければいけないのですね。 鳥インフルエンザの問題とは別にして、 でも毎朝(私は2時起床でお勤めなんですが、)少し明るくなると勤行中に催促されるので、なかなかやめられないのです。 鬼になるより仕方ないかな、少し慎みます。 雀が集まると、やはり、餌やりだけのことではなく為りますが、あまり心配はしないでいいのですね、鳥インフルエンザに関しては。 巣から落ちた雀の子を夫婦で布団で育てて巣立ちの協力をしたりする人もいる、東京の昔からの下町の地域ですから、とやかくはなくても何か口に上らないようにしたいのです。 ありがとう御座いました。
お礼
ご丁寧で詳細な、素人にもよくわかる、貴重なお話です。 心よりお礼申し上げます。 それにしても、No.1さんも、雀への餌やりはあまりよくないというように仰せられております。 少しずつ雀にも慣れてもらって、謹んでいきたいと存じます。 東京、昔からの下町の地域でして、いまどき近所で鶏もアヒルも飼っているうちはおりません。 上野の動物園は別にして。そこからは大川をはさんで、長い距離がありますから、それは心配はないようです。 国内でニュースがでたり、将来、ヒトに親和性の菌がでてきたら恐ろしいですね。 貴重なことを、お忙しい、専門のお医者さんに、やさしく教えていただきとてもありがたいです。 どうもありがとう御座いました。