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塩化第1水銀
塩化第1水銀ってHg2Cl2じゃないですか?なんで水銀って二価の 陽イオンになるとき「Hg2^2」みたいに二つで一つみたいになってるんですか?
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No.1です。水銀の専門家ではないので間違っていたらスミマセン。 まず、化学結合についてですが、原子の電子配置は元素によって異なりますから、当然、原子間の結合も多様になります。それらの中の特に極端な形が共有結合・金属結合・イオン結合と呼ばれるもので、すべての原子間結合が類型的にこれらの典型的な結合に含まれるわけではありません。 さて、水銀はイオン化エネルギーがとても大きいですよね。第一イオン化エネルギーは1007kJ/molくらいで、近くの希ガス、ラドンの1037kJ/molと同じくらいです。他の金属元素に比べてかなり大きな数字ですので、陽イオンにはなりにくいことが想像されます。この背景には水銀の電子配置が関係していると思います。きっと金属でありながら常温で液体であるという水銀の特殊性もその電子配置に由来しているはずです。 水銀の電子配置は5dがつまっていて6sに2個という配置です。ですから希ガスに似た電子配置になっていると見ることができると思います。したがってイオン化エネルギーも大きく、原子間の束縛する力も弱くなっているのかもしれません。 [Hg-Hg]2+については、水銀がたくさんあるときにできるイオンです。ですから、水銀原子の電子軌道の重なりによってHg:Hgという結合が形成されるものと考えます。 以上、雑ぱくですが。失礼しました。
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- energy
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水銀(1)化合物は興味深いですよね。水銀は現在では典型元素に入れられていますが、遷移元素みたいな感じもあります(確か昔は第三遷移元素なんて言いませんでしたっけ?)。イオン化エネルギーも大きくて金属でありながらその化合物も共有結合性が大きくなっています。 塩化水銀(1)は、Cl-Hg-Hg-Clという分子(と言ってもいいと思います)が存在します。実験室では塩化水銀(1)は、塩化水銀(2)HgCl2と過剰な水銀の混合物を加熱して得られますが、塩化水銀(1)は水に難溶(不溶と言ってもいいくらい)ですので一般的な金属イオンのようなイメージは当てはまらないかもしれません。 問題の(Hg-Hg)2ですが、Hgが共有結合性が大きいので、単原子イオンにまでばらけないからだと思います。 これでは納得できませんよね(笑)?失礼しました。
補足
ではHgイオン同士は金属ではあまり見られないことだが共有結合でつながっているということですね。共有結合性が強いというのは水銀のどういう構造から説明されるか教えて頂けないでしょうか?