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なぜ、塩化第一銅はセン亜鉛型構造をとるのか?
Cu+とCl-のイオン半径比は0.55と書いてありましたが、塩化ナトリウム型でなく、セン亜鉛型構造となっていました。 なぜ、塩化第一銅はセン亜鉛型構造をとるのか?
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一価の銅イオンが6配位を嫌うからです。 イオン半径比が0.4~0.7なら6配位、それよりも大きければ8配位、それよりも小さければ4配位の構造をとることが多いといわれますけど、例外はかなり多いです。イオン半径比が1に近いほど高い配位数をとりやすくなる、という風にもっとゆるく考えたほうがいいかも知れません。 二価の銅イオンが4,5,6配位を好むのとは対照的に、一価の銅イオンは2,3,4配位を好み、ふつう一価の銅イオンが6配位になることはないです。何故かと聞かれると明確には説明できないのですけど、アルカリ金属イオンと陰イオンとの間の結合に比べると、一価の銅イオンと陰イオンとの間の結合は共有結合性が大きいので、そのために結合の数が少なくなるのではないでしょうか。