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芥川龍之介の死後に出た本に、芥川の印が押してありました。誰が押したのでしょう?

先日物置を整理していたらかなり古い本がたくさん出てきて、 芥川龍之介の羅生門がありました。 昭和27年に発行された本で、初版でした。 本の一番最後のページ、発行年や会社名が書いてある所に、 小さな正方形の紙に「芥川」の印が押され、貼られていました。 芥川龍之介は昭和元年に亡くなっているそうなのですが、 この印は誰が押したものと考えられるのでしょうか。

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  • LN-TF
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回答No.2

まず、「本の一番最後のページ、発行年や会社名が書いてある所」を奥付(おくづけ)と云います。 「小さな正方形の紙に「芥川」の印が押され、貼られていました」これは、検印紙に「芥川」の検印がありました云います。 さて、検印ですが、生前の場合は普通は本人が捺しましたが、中には出版社の社員に捺させたり、弟子や家族が捺させていたケイスも珍しくありません。江戸川乱歩など家族総出でも間に合わなくて出版社の応援迄頼んだようです。(子息の思い出話) 何のためにこの「検印」を行うかと云うと、印税の関係です。検印の数分だけ印税を出版社が支払と云う訳です。又、「検」印ですから著者に無断で発行したものではないと云う証にもなります。 さて、著者が物故してしまうとどうなるのでしょう。著者が没後も一定期間(当時は30年だったはず、現在は50年)印税を貰えます。これは著者の遺産ですから、相続をした人(遺族)が貰えます。この貰える人を著作権継承者と云います。継承者は著者の遺産を相続した訳なので、出版をしても良いとか、無断で出版しているものを法的に差し止める権利があります。 長くなりましたが、検印は多分、著作権継承者かその指示で出版社が捺したのでしょう。昭和27年と云えば、昭和2年元旦を起点として(物故の翌年の元旦を起点とする)26年ですから未だ著作権は残存していたと思われます。 尚、最近は印刷部数が膨大になりとても一つ一つ判子を捺していられない所為もあり、検印を行う例は珍しくなりました。 話が煩雑になるので、版権を著者が譲渡した場合などは省略してあります。 又、著作権継承者は作品毎ではなく、纏めてなようです。

noname#85803
質問者

お礼

こんなに詳しく解説していただけるとは! とてもよく分かりました。ありがとうございます! 芥川龍之介の著作権を継承した人って誰なんだろう。 気になります。

その他の回答 (1)

  • k99
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回答No.1

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B0%E7%A8%8E ということなので、押したのは出版社。 遺族(著作権を相続した)か、生前から準備されていたかも知れません。

noname#85803
質問者

お礼

ありがとうございました。

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