• ベストアンサー

文化庁が変えようとした「魚」に「弱」と書く「鰯」

2002年には、文化庁が「魚」に「弱」と書く「鰯」という漢字を変えようとする動きがニュースになった、とある本に書かれてありました。 このニュースは初耳なんですが、どんなニュースだったんでしょうか?鰯という漢字に何が問題だったんでしょうか?鰯はすい臓の膵液のせいで傷みが早いので「弱」という漢字を使うのだったと思います。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • nira_kana
  • ベストアンサー率43% (10/23)
回答No.3

説明が解り難かったかもしれないので、念のため補足します ( ^^; > 鰯という漢字に何が問題だったんでしょうか? 漢字には何も問題はありませんが、パソコンが「いわし」という漢字を正しく出力できないという問題がありました。先ずは下記画像を見てください。 右の文字を「鰯」の旧字体だと思っている人があるかもしれませんが、それは正しい認識ではありません。それどころか、一見新字っぽく見える左の「鰯」ですが、実はこんな字はどの辞書にも載っていません(多分)。これは「拡張新字体」という略字で、朝日新聞社などが報道上の都合から勝手に捏造した言わば “贋文字” です (笑) ◇ 朝日文字 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%87%E5%AD%97 この「拡張新字体」はその後JIS漢字にも採用されましたが、その結果、例えば森鴎外の「鴎」や東京都葛飾区の「葛」などの表外漢字の “本当の” 字がワープロ・パソコンでは表示・印刷できないという不都合が発生しました。特に固有名詞においては、これは非常に困ります。 この問題を解決するために、先ず2000年12月に国語審議会(文化庁)が答申で表外漢字の「印刷標準字体」を定め、それとタイアップする形で2004年2月に経済産業省がJIS漢字の例示字形を改めてJIS漢字を文化庁の国語施策に整合させたわけです。 2002年中にこの件に関して文化庁に何等かの動きがあった形跡は把握していませんが、その前年の5月に経済産業省がJIS改正案の作成に着手しています。したがって、本に書かれている「ニュース」はその作業経過に関する報道かもしれません。ただ、もしかすると本の執筆者が2000年の国語審議会の答申を誤って2002年と書いた(記憶違いなどで)可能性もあるような気がします。 【参考】 ◇ JIS漢字コード表の改正について - 経済産業省 http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004964/

その他の回答 (2)

  • nira_kana
  • ベストアンサー率43% (10/23)
回答No.2

恐らくそれは漢字を変えるという話ではなく、文字コード規格(JIS X 0213)が2004年に改正されるというニュースだったのではないかと思います。JIS X 0213:2000からJIS X 0213:2004への改正により、「鰯」を含む168文字の漢字(下記URL参照)の字形が国語審議会の答申「表外漢字字体表」の印刷標準字体に合わせる形で変更されました。 これによって従来パソコンでは簡略化された字体でしか表示・出力できなかったこれらの漢字について、下記画像のような印刷標準字体での表示・印刷が可能になりました(もちろんパソコンに入っているフォントがJIS X 0213:2004に準拠している必要がありますが)。 【参考ページ】 ◇ JIS X 0213 - Wikipedia (例示字形が変更された漢字の一覧) http://ja.wikipedia.org/wiki/JIS_X_0213#.E4.BE.8B.E7.A4.BA.E5.AD.97.E5.BD.A2.E3.81.AE.E5.A4.89.E6.9B.B4 ◇ 表外漢字字体表 - 国語審議会 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001218c.htm 以上ご参考までに ( ^^

この投稿のマルチメディアは削除されているためご覧いただけません。
  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.1

私も初耳ですが…… 「鰯」字はJIS漢字では字体「魚弱」ですが、2000年の国語審議会の答申「表外漢字字体表」ではいわゆる旧字体「魚(搦-才)」でした。その後2004年に「鰯」字は字体「魚弱」で人名用漢字に加えられます。この作業の途中経過がニュースになったのでは?

関連するQ&A