No.3 k-1さんと実質似たような内容になりますが・・・。
この地球という星に、人間という生物が生まれさせられた理由そのもの、それが芸術ではないでしょうか。
他の動物と比べてみるとわかるんですけれど、人間だけが持っているものがあります。それは「芸術」と「宗教」です。(細かいことを言えば、もっといろいろあるでしょうけれど)
真善美、という言葉がありますが、真善は宗教によって、美は芸術によってつかさどられてきたと思います(あくまでも本来の姿ですよ。現代社会では悲惨なことになってますからね)。
この「美」という価値基準を求めて、人間は生を営んでいるのではありませんか?食べるものをより「美味しく」、見聞きするものをより「美しく」ということを本質的に求めていませんか?時にはその「美」という価値基準のために相争うのは何故でしょうか。命まで賭ける人が出てくるのは何故ですか。それが大事なものだ、と感じているからでしょう。人間の感覚、嗜好、全てそこに向かうように備わっていますよね。殆んど本能と言ってもいい。
その「美」という価値基準を体現する道、それが「芸術」です。だから、人生について、というより人類にとって、芸術は必要だと思います。
ただし、芸術の持つ側面はそれだけではないですね。古来、芸術行為は、目に見えない存在(自然力、宇宙力、気、不可視エネルギー、宗教的に言えば、神仏など)との交流・交感の手段として、行なわれてきました。それによって、人間は、自己の能力をもっともっと高めようとしていました。そういうことが可能だと信じられてきたのです。これは美術史、音楽史等をよく勉強するとわかりますが、大体東洋でも西洋でも16世紀くらいまでは普遍的な考え方だったようですね。
今でも芸術家と呼ばれる人達の創り出す作品には、ある種の「霊感」みたいなものが、反映しています。決して、目に見える技巧や技術のみで作られているわけではありません。が、現代社会の中では、とにかく「科学的」分析が重視されていて、彼らの作品の中に潜む本質が却って見えにくくなっているのではないか、と感じております。
以上、自分なりに「熱く」語ってみましたが、いかがですか。