文法的な説明はできないのですが、ニュアンス的なものを・・・
someもanyも日本語で表現しようとすると、"いくらかの~"と、ほぼ同じ表現になってしまうので区別がつきにくいですね。
また、someもanyも話の対象物の数や量がはっきりしないときや、厳密に何個あるかorどのくらいの量があるかは大した問題にしないときに使われる、という意味では共通だと思います。
例)some money, some boxes, any question, any books
お金や質問がいくつあるか、という数が問題ではなく、あるのか・ないのかというところに主旨がある、という意味ではanyもsomeも同じですね。
ただ、anyだと「残らず全て」「何1つない」といったような、"残りや例外がないこと"といった意味合いが強いように思います。
上の例で言えば、any question なら「質問は何もないですか?」または「何の疑問もない」といった意味になりますし、any books なら、「(否定文のとき)本は1冊もない」あるいは「(とにかく該当する)本ならなんでも」といった意味合いになります。
someの場合は「そこにあるものからいくつか」「何個か」といった意味合いで使われますね。
数でも量でも「たくさんじゃないけどいくらかはある」といった"少数が存在し得ると思う"ときに使われると思います。
例えば、ある人が探している本の有無を本屋さんに聞くとき、Is there any books about XX? と聞くときと、Is there some books about XX? と聞く場合、日本語ではどちらも「XXに関する本を置いてませんか?」と訳せますが、anyのほうは、「なんでもいいので、ちょっとでもXXに関する本はないですかね?」といったような、探している本が数少ないような印象になりますし、someのほうはそれほど数少ない感じではなく、「たぶんあるだろうけど聞いてみた」または、「XXの本はどこにありますか?」といったような、探している本がおそらくあるでしょう、という期待を元に聞いているような印象があります。
anyは無い可能性があることを前提に、someは有る可能性が高いことを前提にしているともいえます。
Do you have any question? の場合、質問が無いことを前提にしているわけではないですが、anyの持つ「どんなことでも~」「何でもいいので該当することはないか?」といったようなニュアンスが「気になることなら何でも遠慮せずに聞いてくれ」といった意味を持たせて、相手に質問しやすくしています。
最後を締めくくる月並みな言葉で、毎回意識して発せられるわけではないですが、一種の丁寧語だと思います。
逆に、相手が何か言いたそうな顔をしているとき(質問があるだろうと予測されるとき)は、Do you have some question? 「何か質問あるんじゃないの?」と聞いたりしますよね。
また、自分から質問があると告げる場合は「無いことを前提に」するわけがないので、anyは不自然となり、someが使われます。
I have some question.「いくつか質問があります。」
この場合も、質問数がいくつということは大した問題ではないですが、とにかく複数あるんです、といった意味でsomeが使われますね。
(大量ならmanyなので2・3の質問と解釈するのが妥当でしょう。)
No.2の方も言っていますが、someとanyの用例に数多く触れることで自然とニュアンスとか区別がつかめるようになると思います。
someもanyも頻繁に使われる単語なので、気にしなくてもすぐに慣れると思いますよ。
楽しんで英文に触れてみてくださいね!
お礼
>自分から質問があると告げる場合は「無いことを前提に」するわけがないので、anyは不自然 なるほど、なるほど。 ニュアンスがわかってきました! ありがとうございます。