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対流圏オゾンと成層圏オゾンの違い

成層圏に分布するO3は紫外線を吸収する一方、 対流圏のO3は赤外線吸収をするため、温室効果を持つそうですが、 成層圏と対流圏のオゾンはなぜ吸収波長が違うのですか? また、対流圏オゾンのうち、「炭化水素、NOx、可視光線」で生成される過程(光化学反応?)について詳しく教えてください。 お願いします。

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  • unyo12
  • ベストアンサー率58% (47/81)
回答No.2

大気化学を少しはかじったのですが、様々な素反応が組み合わさった反応サイクルが数多くあり、どこまでを「過程」としてくくったらいいのか私にはよくわかりませんが、一応回答してみます(^^; NOx、可視光線が関与するサイクルに、NO2の光解離が引き金となる 「NO2-NO-O3サイクル」(1~3)というのがあります。 1)NO2+hν→NO+O 2)O+O2+M→O3+M  (Mはエネルギーを受け取る適当な物質) 3)NO+O3→NO2+O2 見てのとおり、オゾンは反応2で生成します。 この反応サイクルに「炭化水素が関与してNOをNO2に変える反応」が 加わると、オゾンが消費されなくてもNO2が生成する「別経路」となり、 オゾンが蓄積します。 「別経路の一例(・OHは触媒)」 4)R-CH2-H + ・OH → R-CH2・ + H2O 5)R-CH2・ + O2 → R-CH2-O-O・(過酸化炭化水素ラジカル) 6)R-CH2-O-O・ + NO → R-CH2-O・ + NO2 7)R-CH2-O・ + O2 → R-CHO + HO2・(過酸化水素ラジカル) 8)HO2・ + NO → ・OH + NO2 これらが、対流圏オゾンが「炭化水素、NOx、可視光線」で生成される過程と言えると思います。しかし、炭化水素が関与してNOをNO2に変える反応は、炭化水素の種類によっていくつかのパターンありこの例が全てではないのでご注意を。

amiho
質問者

お礼

後半について解答ありがとうございます。 まさしく、私が知りたかった事(反応式含め)を答えてくださいました! 「これで環境問題のすべてが分かる!」的な本が結構ありますが、化学的にどんな現象なのか説明してくれる本がありませんでした。 大気化学という分野があったのすね。勉強してみます。

その他の回答 (1)

  • rei00
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回答No.1

> 成層圏と対流圏のオゾンはなぜ吸収波長が違うのですか?  同じ「オゾン」ですので,吸収波長も同じですよ。  違うのは,紫外線は上方から来るので上に存在する「成層圏オゾン」が殆ど吸収してしまうのに対し,赤外線は地表から来るので下に存在する「対流圏オゾン」が殆ど吸収する点です。  参考 URL のQ&Aが参考になるかと思います。  後半は分かりませんので,他の方にお任せします。

参考URL:
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=286
amiho
質問者

お礼

実は、参考URLを見ても良く分からなかったので質問させていただきました。 >違うのは,紫外線は上方から来るので上に存在する「成層圏オゾン」が殆ど >吸収してしまうのに対し,赤外線は地表から来るので下に存在する「対流圏 >オゾン」が殆ど吸収する点です。 結局、↑が分かりやすかった!です。 オゾンが何らかの変化をしている訳ではないということですね。 ありがとうございました。

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