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遊女と客について
遊女の言葉って、遊郭では客である男の人も使っていたのでしょうか?また、客同士で話す際、使っていたのでしょうか? 今、洒落本をよんでいるのですが、そのような記述がある話があったら教えてください。(大学のレポート課題なのですが、いまいちわかりません) 宜しくお願いします。 洒落本でなくても、どんな些細なことでもいいのでお願いします。
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- kzsIV
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回答No.4
江戸洒落本の嚆矢『遊子方言』で、船宿の女房が台所で若い者と次のように対話しています。 茶屋男「おかみ様、あれは何かおかしな者でござりますぞえ。大概に挨拶をして、お返しなされませぬか。」 女房「ああ、おれもそう思うよ。なにしろ旦那が帰らしゃったら、えいようにさっしゃろ。……」 女房は別にゾンザイでオトコマサリというわけではありません。「そう思うわ」「そうなのよ」などの「女言葉」が成立するのは1900年頃です。洒落本では社会的身分の上下に応じて対話が行われます。 客同士の対話は、当然お互いの身分を推し量りつつ行われます。 遊女屋内部でも、内証(主人夫婦)・遊女・やり手・若い者・かむろ・出入りの芸者・太鼓持ち・商人などに身分差があります。 遊女と客は相方同士は疑似的夫婦という感じで対話の身分差を少なくします。 対話の組み合わせの違いによって敬語表現がどう変わるか、を見るのが要点の一つ。 そして一人称・二人称の代名詞に何を使うか、を見るのが要点の二つ目。 参考までに、夫婦・恋人同士の呼称は、次のように変遷しています。 男 おれ・てめえ 女 わたし おまえ ↓ 男 おれ・おまえ 女 わたし おまえさん ↓ 男 ぼく・きみ 女 わたし あなた