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鈴木大拙著者の本で「禅」について分かり安く解説してある本
タイトルにあるとおり鈴木大拙著者の本で「禅」について 今風に分かりやすく構成されている本はありますか? また、おすすめ本がありましたら教えてください。
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- easy_all
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鈴木大拙を、愛読しています。わかりやすい順に、並べます。 1.「禅」工藤澄子訳、ちくま文庫、1987 大拙が、聖書の研究をもとに、英文で発表した禅の紹介を、 南禅寺で修行する研究者が、翻訳したもの。 私が感心した箇所を、少しはしょって引きます。 「我々は、あまりに自我中心に生きている。自我の殻を脱ぐのは、まったく困難だ。 この殻を突き破る、最初にして最大の機会が、青年期の 性的な愛のめざめである。 この時、自我がほんとうに『他』を認めるのだ。」(47頁) 「さとり、とは自我実現であり、禅」 「インドの、哲学・思弁・論理・抽象。それが中国に伝わると、実際・事実・行動・現実化されて、禅となった。」(99頁) 2.「禅と日本文化」岩波新書、2001 禅は、武士・剣・儒教・俳句にどう影響したか?が自在に語られます。 「禅は、一たび決断したなら、振り返らぬ宗教だ。生と死を、差別しないのだ。直覚を重んじ、戦闘精神とよく一致する。」(35頁) 3.「禅とは何か」角川ソフィア文庫、H14 信仰・宗教体験とは何か?仏教を一歩引いて、というか客観視していて、わかりやすい。 般若心経の『阿耨多羅 三藐三菩提』について、私が知る限り最もわかりやすく解説されています。(83頁) 4.「日本的霊性」岩波文庫、2002 5.「東洋的な見方」岩波文庫、2004 大拙の、というより、日本仏教の最高峰の一つですよね? 「分割は、知性の性格。我と人、主観と客観、心と物、天と地・・・。こうした二元論を基底にもつ西洋思想には、長所も短所もある。 こうした、主客の分離以前、神がまだ光あれ、と言わなかった時。」(12頁) そこから説かれる、日本の精神。これは、ニーチェのディオニソスの叡智、ハイデガーの実存を、 日本哲学で解明したもの。と私は信じています。
- lv4u
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>>今風に分かりやすく構成されている本はありますか? 読んでいて、難しい本に思えるケースは2つあります。 1つは、自分の知識・経験や理解力が不足していて、著者の考えが理解できない場合。 もう1つは、著者自身が、自分が表現したいこと、主張したいことを十分に理解できていない場合。でも、ちょっとした触り程度の理解はあるけど、ちゃんとした言語化はできないレベルで本を書いた場合。 前者の場合は、自分の能力を上げるとか、良い解説書を見つければいいのですが、後者の場合は、「こりゃダメだ!」として本棚から捨てることでしょうね。 鈴木大拙氏の場合は、もしかすると、後者かもしれませんよ。
- cyototu
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本を読むときの王道が二つあります。 その一つは、決して解説書を読まず、本人の書いた本を読むことです。出来ることなら現代語訳ではなく、本人の書いた原文を読むことです。はじめは難しく感じても、読み進んでいるうちに慣れて来ることを保証致します。質問者さんも、目から鱗が落ちると言う経験をしたことがあると思います。鱗が落ちるまでは、そこにある物も見えないのです。人生経験では未熟だが頭でっかちな解説者や研究者は、原書を読んでも鱗が落ちずに、決定的な物が見過ごされている場合が殆どです。そんな方の解説よりも、貴方自身で苦労して来た人生経験に基づいて自分で原書を読んでみると、その解説者や研究者よりも深い読み方が出来るものです。 その二つ目は、全文を読むことです。解説者やその道の研究者の選んだ抄本は駄目です。全文を読んでおけば、いつかその解説者と会ってその方が何かその本に関して触れた時に「私の記憶では、その本にそんなことが書いていなかった」と自信を持って言えるようになりますから。人生の中で自分の心の琴線に響く著者はそんなに沢山いるものではありません。ですから、抄など読まず、全文を読む時間は十分あるはずです。 蛇足になりますが、三つ目として「習うより慣れろ」と言う言葉を添えておきます。 鈴木大拙の「禅」も、本人の物でない今風の文章を読むよりも、分からないながら原文を繰り返し読むことをお薦めします。
お礼
なかなかズシリとくる回答ありがとうございます。 そうですね、理解するまで読む大事ですね。
- ri-zyu
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書き込みが無いようですので拙い書き込みですが。 鈴木大拙の真宗入門などはどうでしょうか、真宗は「他力宗」で、「理屈」では人は救えないか阿弥陀に任すと私など理解してますが 「自力宗」の禅も「理屈」を嫌がると思います。 変わりどころで違う角度から禅が理解できるかも解りません・・・いや理解しなくてもいいのも知れません。 真宗入門、読んで見る価値は有ると思います。
お礼
ありがとうございます。読んでみます。
お礼
ありがとうございます。やはり鈴木大拙氏の著書は 私がよく理解するには難しいでしょうか。