• ベストアンサー

アークタンジェント

アークタンジェントの範囲は90度以上に変化するのですか? また、変化させるにはどうしたらいいですか? お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • info22
  • ベストアンサー率55% (2225/4034)
回答No.2

y=tan(x)…(A) のグラフを描くと分かると思いますが、 このグラフと y=k(kは定数)のグラフの交点は無数に存在しますね。 (A)の式でyとxを入れ替えた x=tan(y)…(B)のグラフは y=tan(x)のグラフを直線y=xに対して折り返した(対称移動した)グラフに なりますね。 (B)のグラフと直線x=h(hは定数)のグラフの交点は無数に存在することはお分かりですね。 つまり、x=hとおくと交点の座標が無数に存在します。 このように、1つのxに対して、yの値が2つ以上存在する関数の事を多価関数と呼びます。 多価関数ではxの値を指定してもyの値が(一意に)1つだけ決まらないのでyの範囲を制限(または指定)しないとyの値が決められません。 そこで、(B)の式で-π/2≦y≦π/2と制限して多価関数とならないようにします。 x=tan(y)、(-π/2<y<π/2)…(C) すると(C)は一価関数(xの1つの値に対してyの値が1つ定まる関数)になります。 (C)をyについて解いた関数(逆関数)がアークタンジェントの y=arctan(x)(-π/2<y<π/2)…(D) または y=tan^(-1)(x)(-π/2<y<π/2)…(D') となります。 この関数では -∞<x<∞ のxに対して、(D)または(D')の式のyが -π/2<y<π/2 の範囲に1つだけ定まります。 (なお、π/2は90°のことです。) (D)または(D')はアークタンジェントの定義になっていますので、 計算機や電卓でアークタンジェントを計算しても -π/2<y<π/2 の範囲の値しか計算してくれません。 この範囲の値のことを主値と呼んでいます。 すなわち -π/2<arctan(x)<π/2 またarcsin(x)やarccos(x)の主値の範囲は -π/2<arcsin(x)<π/2 0<arccos(x)<π となっています。 主値の範囲を超える x=tan(y)=h(hは定数)を満たすyを求めたい場合は -π/2<arctan(x)<π/2であることを考慮して y=arctan(x)±nπ としてyの範囲によって整数nを選んでπ(180°)の整数倍を加減して調整してやれば良いですね。

RED-JOKER
質問者

お礼

とても詳しい、しかもわかりやすい説明をしてくださって感謝します!大変参考になりました、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • banakona
  • ベストアンサー率45% (222/489)
回答No.1

「変化する」という表現が引っかかりますが・・・ 普通は-90~90度(単位がラジアンなら-π/2~π/2)ですが、変化させたければさせてもいいでしょう。 90度以上にしたければ、算出結果に180を足せばいいです。これでも足りなければ更に180を足せばいい。 例えば1のアークタンジェントは普通は45度ですが、90度以上にしたければ180を足して225度。これで足りなければ更に180を足して405度。これでも足りなければ更に180を足して585度。

RED-JOKER
質問者

お礼

なるほどーありがとうございます!

関連するQ&A