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酵素の至適産生温度と至適活性温度の差は何故生じるのか?
すみません、質問があります。 微生物がある酵素を産生する場合の至適温度が30度で、50度では産生しませんでした。 しかしその酵素の活性至適温度は50度です。 このような差は何故起こるのでしょうか? 産生した酵素をより効率よく使うには、両方の至適温度が同じくらいのほうが良い気がするのですが‥。 基本的な質問ですみません。 お答え頂けたら嬉しいです。
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すべての条件が至適であることがその生物にとって至適であるとは限らない、という答えではだめでしょうか? >産生した酵素をより効率よく使うには、 より効率よく使う必要がありますか? 50度で生産しないということは生存に必須な酵素ではないか、生産が検出できないほど微量で機能しているのかもしれません。30度では活性が低いからより多く生産するのかもしれません。 必須な酵素でなければ50度の生育環境では別のシステムを利用して生存しいて、その方が都合がいいのでしょう。 微生物の現状が進化の結果だとすると、いろいろな可能性のなかで最も効率の良いものが生き残ったのではなく、死ななければ生き残るわけです。至適温度が変わるような変異が入るのと発現制御が変わる変異が入るのと、どちらがより簡単か、または両方の進化があってその一つだけを今見ているだけだとも考えられます。
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- geneticist12
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化学反応は温度が高い方が進みますね。酵素反応も温度が高い方が速い、けれど普通の触媒と違って、酵素はタンパク質なので変性しない温度という制限があります。その酵素は50℃までは変性しないので、そこまでは温度の上昇に応じて反応速度があがるというだけでは。もしその酵素が至適温度30℃だとしたら、30℃で50℃並みの活性になるということではなく、生理的に十分な活性(つまり現実の、50℃で活性が最大になる酵素の30℃での活性レベル)以上にはならず、30℃を越えると後は下がるだけになるのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございました。 私は「酵素って何?」と言うくらい基本的な知識がないので、教えて頂いたことが勉強になりました。 本当にありがとうございました。
お礼
すごく良くわかりました。 生育、基質の分解等を見た結果からも、この酵素はどうやら生存に必須の酵素ではないようです。 微生物は全ての酵素を活性最大で使っている訳ではないのですね。 勉強になりました。 お答えくださって本当にありがとうございました。