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脂質の特性・血清リポ蛋白質代謝

とある文章に、 血清リポ蛋白質代謝の複雑さは、生体が脂質の特性にいかに手を焼き、分配やら処理やらに苦心しているかを示している。したがって、脂質の代謝系のバランスに狂いが生じると、いかにも容易に血管をはじめさまざまな組織に病変が起こりそうと納得できる。 と言うものがあったのですが、 (1)どうして手を焼くのか(どういった特性に対して?) (2)分配とは何を意味しているのでしょうか? (3)処理とは?どんな方法? 非常に答えづらい質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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noname#160321
noname#160321
回答No.1

本来「生物」カテの話題ですが、一応分るところだけお答えします。 生物、特に動物の身体をつくる細胞は脂質二重膜で出来ていることはご存知と思います。部所により一重膜の処もありますがこの際どちらでも変わりません。 生物が水から自分自身を「区別する」目的で脂質膜を獲得したのは生物の進化の最も早い時期だと考えられます。 生命は水を活動倍体として体内に維持し、しかも外界と区別されるために脂質で出来た膜ををその手段として採用したのですが、長鎖の脂質は水溶性酵素を基本とするシステムからすると生産・消費に、常に不溶性の問題を抱え込むことになります。 なにしろ細胞膜はもちろん核から小胞体、ミトコンドリア…全て脂質誘導体で囲まれて形を保っているのですから、脂質の代謝は生命維持の根本問題です。 しかし、脂質誘導体は上記の様に本来水に不溶であることを前提に機能膜として採用されたが、代謝(メタボリスム)も異化(カタボリスム)も水溶性の分子を媒介して行われるので、生物は体内に「矛盾」を抱え込んでいるというべきでしょう。これが「手を焼く」理由です。 分配とは脂質膜に代表される脂溶性部分と細胞内外の水相とのあいだの分配を指し、処理とは脂質の合成・分解(上記の代謝・異化に相当)過程の事です。 脂質代謝についてはwikiなどをご参考煮なさって下さい。