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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:付加される糖鎖はどこから?脂質はどこから?)
胎児の栄養源とタンパク質の修飾についての疑問
このQ&Aのポイント
- 胎児はへその緒を通じて母親から栄養を得ており、糖タンパクや糖脂質もこの過程で代謝されたものが付加されています。
- 胎児の血管形成が早い時期から進行しており、自身の代謝経路を通じてタンパク質の修飾を行っていると考えられます。
- また、初期の細胞分裂時には細胞内に貯蓄された脂質が使用され、一定の発生が進むと卵由来の栄養源から自身で脂質を合成するような経路に移行すると考えられます。
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発生の初期は、外部から栄養をもらうことができないので、もともと卵の中に蓄えてあった栄養分やタンパク質を用いて細胞分裂をします。卵自身のDNAはほとんど転写されません。つまりまだ自分が作ったタンパク質はほとんどありません。分裂を10~15回くらい繰り返したころ(生物種による)胞胚期の終盤に中期胞胚転移(Mid Blastula Transition)なる出来事があって、それを境に自分自身のDNAの転写量(=自分自身のタンパク質合成)が大幅にアップします。 ですので、 >ある程度発生が進むと、卵由来の栄養源から自身で合成するような経路に移行するのでしょうか? は正解です。 タンパク質の糖鎖修飾は、基本的にそのタンパク質が合成されるときにその細胞内の小胞体やゴルジ体で行われます。ですので、胚が自らタンパク質合成を行うようになれば(中期胞胚転移以降)、自分自身のタンパク質の修飾が行われるでしょう。 また、へその緒ができて母親と栄養や酸素のやり取りをするのはもっとあとです。
お礼
ありがとうございます。 とても分かりやすい解説でした。感謝いたします。