こんにちは。素晴らしいご質問です。
1.
(1)
ご指摘の通り、「分詞構文」は一部例外を除いては、会話では使われません。こういう理由だと考えます。
・Stuck in a traffic, she was one hour late for the meeting.
(渋滞に巻き込まれて、彼女は一時間も会議に遅刻した)
、、、これは、渋滞に巻き込まれたのも遅刻したのも sheです。すなわち、主節でも従属節でも主語が一致していますよね。こういった分詞構文ならまだ良いです。
(2)
ところが、こんな場合はどうでしょう?:
・I not going to school, my mother became furious.
、、、これは良く見ると、主節(my mother)と従属節(I)で主語が一致していません。つまり、お勉強された通り、分詞構文というのは:
1.接続詞を落とす
2.主語が主節と一致している場合は落とす
3.動詞を現在分詞形 ~ingにする
、、、です。が、この場合「主語が主節と一致していない」ですから、主語「I」がそのまま残りますよね:
・Because I did not go ⇒ I not going
、、、ところが、実はこれでも文法的には100%理に適っていて、立派な(独立)分詞構文なのです。
・"I not going to school, my mother became furious." 、、、正直なところ、これを誰かが口頭で言うのを聞いたとしても、wasが飛んでいるような気がして「???」と僕は「違和感」から聞き返したことでしょう。どうですか、これを聞かされた方がパニックになりませんか?
(3)
こういう風に「文に違和感が出てしまい不明瞭となり、それが聞き手の誤解を招く可能性がある」ということから、ネイティブも会話ではそうそう分詞構文自体を使わないのでしょう。この場合でも:
・Because I did not go to school, my mother became furious.
・I did not go to school, and that made my mother furious.
、、、と発したハズですよね。これらは誤解の余地がありませんから。
2.
ただそれは「口頭における会話」の話であって、文書、すなわち論文、試験問題などでは、多分「分詞構文 ⇒ ある意味で学術的に高尚に聞こえる」からでしょう、ウンザリするほど出てきますので、理解を深めておくことは必要です。
3.
冒頭で「一部例外を除いては」と述べましたが、補足しておきます。会話で分詞構文が全く使われないというワケではありません。でもこれらは「決まり文句(独立分詞構文の慣用的表現)」であって、そのパターンも限られているため、覚えちゃうと良いでしょう:
・Given that (~という状況において、~との仮定の下では)
・Assuming that (仮に~とすると)
・Granted that (仮に~としても)
・Depending upon (~の如何によっては)
・Generally/Frankly/Strictly speaking (一般的/率直/厳密に言うと)
・Judging from (~から判断して)
、、、このうちのいくつかは、既にご覧になったことがあるハズです。
ご参考までに。
補足
ご丁寧にありがとうございます。 スッキリしました。^^ 決まり文句は暗記ですね^^