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「反撃の狼煙」という慣用句は存在しますか?
最近、テレビで何度か耳にする事がありました。 例えばプロ野球の後半戦やポストシーズンで劣勢のチームが勝った後などに「反撃の狼煙を上げました」とか。 でも、耳にする度に違和感があります。 「反撃の狼煙」 反撃するという事は戦闘中でしかも劣勢な訳で、狼煙など悠長な事はやってられるとは思えません。 指令を出すのは最前線でなく、自軍の後方からの方が多く、狼煙を確認するためには敵に背を向けて自軍の方を見ている必要があります。 それに狼煙には準備が必要です。もたもたしていると反撃に転ずる好機は逃げて行ってしまいます。 進撃の合図には使えると思います。 調略が成功したのをきっかけに戦闘を仕掛ける場合、 城内に間者が潜入したのをきっかけに戦闘を仕掛ける場合、 いろんなケースがあると思います。 しかし、反撃の合図としては適しているとは思えません。 反撃の合図としては貝を吹くか、太鼓や鐘をたたくかそういったものが向いているように思えます。 「反撃の狼煙」という慣用句は存在するのでしょうか? それともテレビが産んでしまった間違った言葉なのでしょうか? 「汚名を挽回する」という言葉のように 「汚名を返上する」「名誉を挽回する」という別々の言葉を足して2で割ったような間違いをテレビが広めてしまったパターンなのでしょうか? それとも元々存在するのでしょうか? 「反撃の狼煙」で検索すると19万件ぐらいヒットしますが、どれもそういう慣用句ありきで書いている感じで、特に「反撃の狼煙」という言葉に関して触れている事は無かったのでよく分かりませんでした。
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No.2です。 その例でいうなら「“うだつが上がらない”をローンでひいこら言いながら新築の家を手にしているうだつのあがらぬ平社員にあてはめるのは真逆だ」てことになりませんかね? 反撃の狼煙が実際上がったかどうかに関わらず「のろし=たたかいをうながす合図」という決めができあがってしまっているから 革命の烽火(実際革命で烽火など上げた例は無いと思います。) でも、 襲撃の狼煙(実際狼煙など上げたら相手にも見られて奇襲効果が落ちます。) でもいいのではないでしょうか。 しかし検索してみると確かに「反撃の烽火、復活の烽火、再生の狼煙」と反攻するニュアンスの使い方ばかりですね。 なにか故事でもあるのかと検索してみたのですが幽王の故事ぐらいしか出てきませんでした。 しかし万里の長城で攻撃を受けた時、守備隊は狼煙を上げるのが主な任務で援軍が到着するまでは積極的に戦わないというような記述を見かけましたが、これは反撃の狼煙と言えるのでは。 それから狼煙の使用法として中国日本では敵の侵攻侵入をいち早く本拠地、首府、同盟諸侯に知らせるというのが一般的なようです。 狼煙とは本来守備的な連絡手段なので「反撃」などがセットで使われているのかもしれない、むしろ本来そういう使いかたでいいのかもと考え始めています。
No.2です。 「のろしを上げる」の部分は慣用句と言っても良いのではないですか?実際にのろしを上げるわけではなくてなにか決起を促す合図を意味すると皆が諒解しているわけですから。 しかし「反撃の」の代わりに「革命の」などを入れ替えても意味が通じますから「反撃ののろし」が慣用句であるとは言いにくいと思います。 言葉の世界では創造と⇔定型化という対立する出来事が常に起きていますが「反撃ののろしを上げる」には「造語」というような創造的な側面は無いのではないでしょうか。 そういう意味ではむしろ慣用句(定型化)のほうに近づきつつある言葉だと思われます。 野球中継のアナウンスが慣用句化を促進しているという見方は実際どうかはわかりませんがおもしろい指摘と思います。 実際マスコミがしゃれていると思い込んで使っている定式化した表現はカビが生えてけっこうずれている場合が往々にしてあります。 ですがプロ野球中継なのでそんな感じがマッチしているとも言えそうな気がします。 なお個人的な感想を申し上げさせていただきますと「のろし」の慣用句としての用法が実際の戦闘での狼煙の使用法とは違っているのは自明のことなのでそこをうるさく指摘してもあまり成果は得られないように思います。 「うだつがあがらないというけれど、うだつなんて実際にはどの家にも無いじゃないか」と言うようなものという感じがしますが言葉の遊びと考えればおもしろいです。
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回答ありがとうございます。 >「のろしを上げる」の部分は慣用句と言っても良いのではないですか? >実際にのろしを上げるわけではなくてなにか決起を促す合図を意味すると皆が諒解しているわけですから。 はい、そう思います。 >しかし「反撃の」の代わりに「革命の」などを入れ替えても意味が通じますから「反撃ののろし」が慣用句であるとは言いにくいと思います。 そうですね、他のレスにも書きましたが、 やはり、「反撃の狼煙を上げる」は区切るとすれば、 「反撃の狼煙」を上げるではなく、 「反撃」の「狼煙を上げる」という風になると思えてきました。 >そういう意味ではむしろ慣用句(定型化)のほうに近づきつつある言葉だと思われます。 19万件ぐらいヒットしますので、定型化に近づいているのは事実ですね。 >野球中継のアナウンスが慣用句化を促進しているという見方は実際どうかはわかりませんがおもしろい指摘と思います。 TVで繰り返し聞くと、すぐにスリ込まれてしまいます。 多くの人は「西太后」(せいたいこう)を(せいたいごう)と読んでしまいますが、そういう事が蔓延しています。 >なお個人的な感想を申し上げさせていただきますと「のろし」の慣用句としての用法が実際の戦闘での狼煙の使用法とは違っているのは自明のことなのでそこをうるさく指摘してもあまり成果は得られないように思います。 >「うだつがあがらないというけれど、うだつなんて実際にはどの家にも無いじゃないか」と言うようなものという感じがしますが言葉の遊びと考えればおもしろいです。 「うだつがあがらない」の場合は、 元々民家には「うだつ」という部分があって、 うだつが上がる=棟上げをする になった後、 棟上げをする=家を新築する で、 家を建てる甲斐性が無い ぱっとしない。 という感じに、元がありきで変化した訳です。 「反撃の狼煙」の場合、元が何もないのに、何故かよく使われているので、真逆だと思います。
- LN-TF
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「反撃の狼煙」は別におかしいとは思いません。 戦闘中に狼煙を見てと云うのならば別として、例えば「三国演義」あたりにありそうですが、敵をできるだけおびき寄せるために攻め入らせ駐屯しているところを周囲から奇襲攻撃をするなどの場合、銅鑼太鼓と共に狼煙も併用せないと少し遠くではわかりません。況して丘の裏からなどと云う場合には。又狼煙を合図に一気に攻め込むなどと云う事がある以上それが戦闘の流れとして反撃だと云う場合も少なくないと思われます。 受けの姿勢から攻めの態勢にかわったと云う感じで放送では使っていますね。慣用的用法とみて良いでしょう。野球でいえば一つの試合だけぢゃあなく、ひとつのシーズンを見るとここ迄劣勢をゆるしていたがここで(この試合で)反撃に転じてと云う感じでしょうか。 日本の辞書では講釈や噺あるいは大衆小説の慣用的表現があまり入っていなかったり、とんでもない事が書かれていたケイスがあります。前者はスペースをケチらないと辞書が膨大なものになるからですが、後者は主として特定の文献に依るからだろうと思います。「酢豆腐」なんて最近迄とんでもない事が書かれていたそうですから。
お礼
回答ありがとうございます。 >「反撃の狼煙」は別におかしいとは思いません。 おかしくないと言えばおかしくないのですが、しっくり来ないんです。 自分がそこにいる事を妄想してみると、 「反撃の狼煙を上げる」 というより、 「反撃の鬨を上げる」(そんな慣用句はありませんが) と言った方が団結感や勢いがあって、また実戦向きな感じがします。 「さあ、これから皆で団結して巻き返すぞ!!」 という感じがします。 「反撃の狼煙を上げる」だと、 状況を見て、軍師が反撃の指示を出した。という状況に過ぎません。 狼煙=合図としても良いですが、前線から遠いところから、指揮者によって出される合図です。 しかも「好機なので反撃しろ」なんて、具体性のない無茶な指示はミスターだってしないと思います。 「初球から積極的に振っていけ」とか「エンドランだ」とかそういう具体的な指示の積み重ねが結果として反撃に繋がるかもしれませんが、ベンチから「さあ反撃だ!」なんてサインは出ません。 やはり、「反撃の狼煙を上げる」は 「反撃の狼煙」を上げるではなく、 「反撃」の「狼煙を上げる」という風に、元は別の単語と慣用句をくっつけて使用されている。 なんとなく使い勝手が良いので、多くの人が使用しているだけに過ぎない気がします。
- houshimodoki
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質問者さんのご意見を見ておりますと, >反撃するという事は戦闘中でしかも劣勢な訳で、狼煙など悠長な事はやってられるとは思えません。 という点が疑問の中心になっているように思えましたので,これについて少し意見を述べます。 私の考えは, ・狼煙は「戦闘開始」や「進軍」の合図に用いられる(ことがある)。 (ご指摘の通り,「戦闘中」の合図には向いていません) ・「反撃」は「戦闘中」のことを指すこともあれば,「戦闘そのもの」を指すこともある。 (「奪われていた拠点を奪回する」などの場合です) の二つです。この二つから,「反撃の狼煙」は合図としてありうると思います。 「大敗して大幅に退却したが,後方で軍を立て直して反撃する」などの場合であれば充分ありうることではないでしょうか。この場合,「反撃」と「進撃」は行為としては同じものです。 #(近代戦の例はふさわしくないとは思うのですが)たとえばミッドウェー海戦では,味方が壊滅する中で空母「飛龍」がかろうじて「反撃」を行い,米軍の空母「ヨークタウン」を大破させました。これは「戦闘中」の「反撃」です。ところで,この海戦自体はアメリカ軍の「反撃」と言えます。太平洋戦争全体を見渡せば,この海戦の勝利をもって「反撃の狼煙を上げた」と表現することはさほど不合理ではないように思います。# しかしながら,この定型表現がはたしていつから使われているのかは私は知りません。案外古いのか,それとも新しいのか…気になるところです。
お礼
回答ありがとうございます。 失地回復の為の戦も「反撃」に含めるという考えですか。 昔は「田植えが近づいて来たから」とか、「もうすぐ雪の季節だから」とかいう理由で、戦を切り上げたりしたそうですが、 一旦そこで失った土地を、雪解けを待って取り返す、、、でも、これは間が空きすぎて「反撃」と言うには無理がありますね。 そうでなく、一連の戦の中の局地戦で一旦撤退した場所に再度侵攻する場合という事でしょうか。 分からなくもないですが、なんとなく微妙は微妙ですね。
これは比喩的な表現であるというのは前の人の説と同じです。 のろし=合図と解釈すれば反撃開始の合図と解釈できます。 ご指摘どおり確かに紋切り型の、あまり内容の無い文章には違いないとは思います。 そもそも弱かったからこれまで負けているだけでわざと退却してたわけでもなんでもないですものね。
お礼
回答ありがとうございます。 >紋切り型の、あまり内容の無い文章には違いないとは思います。 そうですね。 あと、 「油を売る」などの一般的な慣用句は辞書で検索するとヒットしますが「反撃の狼煙」はヒットしません。 やはり、造語の域を出ないものなのでしょうか。。
- sus316
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狼煙の確認方法。 狼煙を上げる係がいるのと同様に狼煙を見る係もいるわけで、攻撃部隊が後ろを見ているわけではありません。 狼煙を見る係が狼煙を確認したら直ちに部隊長などへ伝達します。 狼煙の準備。 信号として機能しない煙は常に上がっています。煙を遮断し断続的に煙を上げることによっていろんな意味を持たせます。ですので常に準備はできていると考えるべきでしょう。 狼煙の利点。 音と違って長距離からでも確認できます。音は風向きが悪ければ届きませんが煙は強風時は別としてあまり影響を受けません。 肝心の質問の方ですが、「反撃の狼煙」が慣用句かどうかはわかりません。 また勝ったあとに反撃の狼煙を上げるのは可笑しいでしょう。勝ったあとに上げるのであれば勝利の狼煙のはず。(プロ野球は知らないので間違っているかもしれません)。反撃の狼煙を上げるのなら試合開始前か試合中ではないのでしょうか。 ただ広辞苑によると狼煙「(比喩的に)一つの大きなことを起すきっかけとなる目立った行動。「革命の―を上げる」 」とあるので反撃の狼煙の「狼煙」は「煙」の狼煙ではないのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます >肝心の質問の方ですが、「反撃の狼煙」が慣用句かどうかはわかりません。 >また勝ったあとに反撃の狼煙を上げるのは可笑しいでしょう。勝った>あとに上げるのであれば勝利の狼煙のはず。 >(プロ野球は知らないので間違っているかもしれません)。 >反撃の狼煙を上げるのなら試合開始前か試合中ではないのでしょうか。 プロ野球は、その試合の結果より、ペナントレースだったり、ポストシーズンだったりトータルの結果を重視します。 勝率でリードされていて劣性なチームが、その試合に勝ったとしても尚、劣性であるには変わりないが、逆転の可能性を残したという場合によく使われるので、使い方としては悪くないと思います。 ただ、反撃の合図として狼煙が妥当かというには、やはり疑問を感じます。 #2さんも仰っていますが、わざと劣勢になっていた訳でもなく、敵に押されている状態から狼煙を上げる事でなんとかなるものでもないでしょう。 計略により、わざと劣勢を装う事はあったとしても、そういう場合はどこかに埋伏している事が多いので、狼煙だと確認しづらく、また動き出しもこちら側のタイミングでなく、 敵の動きに合わせた一瞬の判断で行うものですので、やはり鳴り物で合図したと考えてしまいますが。。。
お礼
回答ありがとうございます。 >その例でいうなら「“うだつが上がらない”をローンでひいこら言いながら新築の家を手にしているうだつのあがらぬ平社員にあてはめるのは真逆だ」てことになりませんかね? いや、会社で上役になって稼いでいても、趣味や遊びに殆ど散じてしまう人がいます。 そういう人は“うだつが上がらない”と言えなくないし、 少ない稼ぎでも、たとえローンでも新築の家を手にしている人は生活設計力があると言えます。 そういう人に“うだつが上がらない”という言葉はそもそも当てはまりません。 >反撃の狼煙が実際上がったかどうかに関わらず「のろし=たたかいをうながす合図」という決めができあがってしまっているから >革命の烽火(実際革命で烽火など上げた例は無いと思います。) >でも、 >襲撃の狼煙(実際狼煙など上げたら相手にも見られて奇襲効果が落ちます。) >でもいいのではないでしょうか。 はい、ですので「狼煙を上げる」自体は慣用句であったとしても、「○○の狼煙」は慣用句とは言い難いって事ですね。 >しかし検索してみると確かに「反撃の烽火、復活の烽火、再生の狼煙」と反攻するニュアンスの使い方ばかりですね。 あと、yahoo!辞書で「狼煙」を調べると、「叛逆の―・げる」という例がありました。 「革命の―」「復活の―」「再生の―」「叛逆の―」は、「狼煙を上げる」という言葉と相性が悪くないと思います。 予兆がまずあり、そこから同時多発的に、あるいは加速的に事が進んで行く際の、そのきざしを狼煙に例えられるからです。 ただ、「反撃の―」となると、やはりしっくり来ないです。 反撃は相手の動きありきのものですし、 「狼煙」は何かをする合図ではありますが、 見て即行動するというより、一拍置いて皆で行動するというイメージがあります。 それに、狼煙は皆に分かるものです。 あえて皆にわかる形で皆を煽る効果を含めての伝達には適しています。 敵に知られても、むしろ構わない「援軍を呼んだ」とかの伝達には適しています。 反撃の機会など悟られて困るような情報を狼煙で伝達するべきではありません。 ですから、「反撃の狼煙」は的確な使用法かと言うと、ちょっとニュアンスがズレて微妙な気がします。