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「企業の民主化」 とは?
■民主的 民主化 といった言葉があります。 これの意味はなんだろうかと、考えました。 『個人が、法的に平等に扱われること』 ・・・といったところでしょうか。 ■これが、国家だけでなく、組織にも(無理やりですが)当てはまるだろうかとも考えました。 もしかしたら、言葉遊びに陥ってしまっているかもしれませんがどなたか、良いアイディアがありましたら、お願いしたいのです。 「企業が、より民主的になる」とは、どういうことでしょうか? よろしくお願い致します!
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僭越ながら、「企業の民主化」という表現に接するのは、稀有かと思います。googleなどでキーワード検索をしてみても、この質問がトップでヒットします。 歴史のカテゴリーで質問された意図は存じませんが、歴史的な関連でいえば、第二次大戦直後に独占資本的な財閥が解体されたことを指して、「経済の民主化」と表現することはあるでしょう。 さて、「企業の民主化」という表現が存在すると仮定して、その意味を推測してみます。 会社法では、株式会社の機関について規定されていますが、その理念と現実の姿には大きな乖離があります。 そもそも株式会社での最高の議決機関は、投資家で構成される株主総会です。株主総会で、経営を担う取締役が選出され、その取締役で構成される取締役会で代表取締役が選ばれます。一般に代表取締役は、社長でもある場合が多いです。他の取締役の職務は、代表取締役の経営活動を監督することです。 そうすると、理念上の権力関係は、株主総会→取締役会→代表取締役という階層構造になるはずです。 しかし、現実は権力のベクトルが真逆になっています。代表取締役(社長)が経営権を全面的に掌握して、他の取締役は社長の命令に服するだけです。本来なら、社長が経営ミスや法令違反をした際に、それを追求するのが取締役の職務なのです。 つまりは、会社法で規定する機関構成が機能していないわけです。ましてや、最も上位にあるべき株主は蚊帳の外です。 したがって、「株主主義」とか「株主主権」のような捉え方が「企業の民主化」の概念に近いのではないでしょうか。 なお、会社法において、従業員の地位は「使用人」と規定されています。会社との雇用契約に基づいて、その指揮命令に従う存在です。 法的には、従業員が会社の主役という論理は成り立ちません。単に従業員の意見を反映することを「企業の民主化」と捉えるなら、情緒的であり短絡に過ぎます。 ただ、労働者(従業員)の経営参加を制度化するような動きがあれば、それを「企業の民主化」の一手段と見なすことができるかもしれません。
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- jamiru
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戦国時代を生き延びた家を見れば、主君の独裁というよりも領民、家臣に耳を傾けた民主的な家が多いと思いますよ。 戦国武将の名言を漁れば大抵民主的な発言が多いです。
お礼
ふむむ。 制度的に保証されていない時代でも、 「デキる企業(?)」は、民主的だったのでしょうか・・・ どうも、ご回答ありがとうございました!
- nisigamo
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民主的でない企業を思い浮かべると、社長のワンマンがまかり通るような独裁的な経営体制の企業じゃないでしょうか。 民主的とは、 経営上の意思決定に多様な意見が反映されること 経営者の選出に資本提供者の意思が反映されること 経営の責任を追及できる監視体制が設けられていること という意味で理解できないでしょうか。 とりあえず、手短に回答します。
お礼
意思決定に参加できる。 その、意思決定をする人の決定に参加できる。 より多くの人が・・・。 といったところでしょうかね。 どうも、ご回答ありがとうございました!
お礼
会社法の観点からご説明をいただきまして、 非常に分かりやすかったです。 企業の民主化 という言葉に深い意味はありませんでした。 民主化 と 企業 を組み合わせたところに面白い発想が生まれないかと、期待しました。 その結果、morimaru47さんのような博識の方のアドバイスをいただくことができました。 特に法律の観点から、 ■民主的とはどういうことか。 ■それを会社に適用しようとすると、どう考えられるのか。 が、質問前と比べて、かなりクリアーになりました。 どうも、ご回答ありがとうございました!