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GFP(緑色蛍光蛋白)作成の遺伝子
GFP(緑色蛍光蛋白)作成の遺伝子について、ノーベル賞からみで 新聞記事になっていましたが、GFP遺伝子の特定はどのようにしてなされたのですか。 例えば 蛍光蛋白をもつくらげとそうでないものの遺伝子を比較してみつけたとか。その辺のところを知りたい。 今回その遺伝子の特定した人はノーベル賞対象の外人2人と関係ある人かどうかも。 よろしく
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GFPの場合は、下村さんがまずタンパク質を単離・精製しました。精製したタンパク質があれば、少なくとも部分的なアミノ酸配列を調べることができます。アミノ酸配列を指定する遺伝子の塩基配列は予想できます(あり得る配列は何種類かありますが)。 遺伝子のほんの一部分でも塩基配列が取得できれば、それをプローブ(釣り針)にしてつり上げることができます。簡単に言うと、オワンクラゲのゲノムDNAを精製して、それを適当な長さのランダムな断片にし、その中からプローブと塩基対を作る断片を、プローブにつけた標識を目印にして取ります。その断片のなかにGFPの遺伝子の全部または一部が入っているはずです。一部しか入っていない場合は、とれたDNA断片からプローブを作って、それより外側をカバーする断片を取るということを繰り返します。 自宅からのネットなので、原書論文が要約の部分しか読めないので、多少違うところがあるかもしれませんが、上に書いたのやり方は特別なものではなく常法なので、あたらずしも遠からじでしょう。 今回、ノーベル賞をとったのは、GFPの単離・精製をした下村さんと、GFPの応用方法を開発した外国人2人で、遺伝子を取得し構造決定をした人は入っていません(その人は今、バスの運転手をしているとか)。 http://mitsuhiro.exblog.jp/9897015/ そのひとは、下村さんから提供されたGFPを分析し、その情報をもとに遺伝子を取得し構造の決定をしました。取得された遺伝子を含むDNAや情報の提供によって、別の2人が応用法を開発しました。
お礼
よくわかりました。 ていねいな説明どうもありがとうございました。 どうも特定することはそんなに能力がいらず、確立された方法があるように受け取りました。