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炭酸バリウム?
学生実習で生薬の抽出を行いました。 生薬の抽出ろ液に含まれる糖の確認としてTLCを行ったのですが、その前の抽出で硫酸を用いたため、濾液を中和するために炭酸バリウムを用いました。 なぜ、炭酸バリウムを用いたのでしょうか? 他の塩基ではいけないのでしょうか? 炭酸バリウムは硫酸と以下のように反応します。 BaCO3 +H2SO4 → BaSO4+ CO2 + H2O 反応して出来る物質が、硫酸バリウムと二酸化炭素と水であるため、後のTLCに影響を与えないというのが理由と考えたのですがどうでしょうか? ご教授よろしくお願い致します。
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沈殿と気体発生で 生成物質がともに系から追い出せるから。 あなたの考えに同意です あと,塩ではなくてアルカリを用いると 標的物質が破壊される可能性も考えていると思います
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- org1
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補足ありがとうございました いずれも単糖類なので 酸にも塩基にも強いですね(汗 ただ,一般論としては 抽出液の中和には弱酸・弱塩基の塩を用いるか, 物質量が決まっているのならば 当量の酸・塩基を加えると言うことが言えると思います 前者の方が手軽なのでよく用いられるのではないでしょうか
お礼
何度もご回答ありがとうございます。 いろいろと考えることができ勉強になりました。 ありがとうございました。
- org1
- ベストアンサー率34% (60/173)
#1です しばらく出掛けていてほったらかしになってました スミマセン まず炭酸バリウムはおそらく微粉末のものを用いたのでしょうから 生じた硫酸バリウムによって反応が著しく阻害されるとは 思えないので、問題ないと思います それから糖の種類が分かりませんが 表記に『生薬』とあったので pHを過激に上げない方がよいかと思ったのです 硫酸での抽出と言うことで かなり酸性領域にあっての抽出のようですが 酸では影響がないという解釈です 天然高分子の場合は 酸に強いと塩基に弱いと言うことは あり得ることだと考えたわけです また,抽出液のpH調整ですから たぶんおおざっぱに調整したものと考えました (実際pH試験紙を用いてらっしゃてますよね) 従って大過剰でないにしても 少量過剰でも著しくpHを上げるアルカリは好ましくないと思います
補足
詳しく説明していただきありがとうございます。 生薬はルチンを用いましたので、糖はGluとRhaです。 >天然高分子の場合は酸に強いと塩基に弱いと言うことはあり得る このことについて、知りませんでしたので勉強になりました。 自分でももう一度調べてみます。 >pH調整ですから大過剰でないにしても少量過剰でも著しくpHを上げるアルカリは好ましくないと思います おっしゃるとおりですね。
- htms42
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硫酸の中和ということであれば炭酸ナトリウムのような塩基性の塩でもいいように思います。その場合、硫酸イオンが残ります。硫酸イオンも除かなけばいけない実験でしょうか。 >炭酸バリウムの表面を硫酸バリウムが覆うということがよく理解できないのですが、どういう現象なのでしょうか? >BaCO3 +H2SO4 → BaSO4+ CO2 + H2O この反応は弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離して強酸の塩が生じるという反応です。弱酸の塩、強酸の塩のどちらかが水によく溶ける時は反応はどんどん進みます。 今の場合は両方ともが難溶性の塩です。 炭酸バリウムと硫酸の反応は固体の炭酸バリウムの表面で起こります。反応で生じた硫酸バリウムも難溶性ですのでそのまま炭酸バリウムの表面に張り付いた状態になります。硫酸バリウムは硫酸には溶けないのですから内部の炭酸バリウムと硫酸とは接触できません。反応はストップします。 こういうことが起こりそうな気がして質問しました。 >確かに炭酸バリウムは難溶性の物質ですので、中和にはかなりの量を必要としました 計算量に対して使用量はどれくらいになっていますか。 硫酸酸性の溶液を中和していくのですから溶液をアルカリ性にしている分けではありません。OH-が糖を壊すということはないと思います。 御質問の糖についての実験の経験はありません。
補足
丁寧なご回答ありがとうございます。 炭酸バリウムの表面を硫酸バリウムが覆うということはよく理解できました。 しかし今回の実験では、炭酸バリウムの使用量は計っていませんでした。少しずつ加えPH試験紙で中性になるまで加えていきました。 >硫酸酸性の溶液を中和していくのですから溶液をアルカリ性にしている分けではありません。OH-が糖を壊すということはないと思います。 塩で中和を行った場合、溶液はアルカリ性になりませんが、もし、NaOHのような塩基で中和を行ってしまえば、OH-が糖を破壊する恐れがあるという理解で合っていますでしょうか? 何度もすみません。 よろしければご教授お願い致します。
- htms42
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確かにこの反応を考えることは出来そうです。 でも炭酸バリウムも硫酸バリウムと同程度の難溶性の物質ですのでうまく反応が進むのかなという気がします。 炭酸バリウムの表面を硫酸バリウムが覆ってしまえば反応が止まります。そういうことはありませんでしたか。
補足
ご回答ありがとうございます。 >でも炭酸バリウムも硫酸バリウムと同程度の難溶性の物質ですのでうまく反応が進むのかなという気がします。 確かに炭酸バリウムは難溶性の物質ですので、中和にはかなりの量を必要としました >炭酸バリウムの表面を硫酸バリウムが覆ってしまえば反応が止まります。そういうことはありませんでしたか。 炭酸バリウムの表面を硫酸バリウムが覆うということがよく理解できないのですが、どういう現象なのでしょうか? また、覆わなければ反応が行き続けるということでしょうか? もしよろしければ教えてください。 よろしくお願いします。
補足
ご回答ありがとうございます。 >あと,塩ではなくてアルカリを用いると 標的物質が破壊される可能性も考えていると思います アルカリだと、OH-が糖に攻撃してしまうとういことですね? 仮に、他のアルカリで炭酸バリウムのように、生成物質が系から追い出せるものであっても、糖に影響を与える可能性があるので、塩の方が好ましいということですね。