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弦楽器の技法について

 ブラームスの交響曲第四番第一楽章の映像を観ていたのですが、その解説の字幕を見ていて思ったことの質問です。  音を連続して鳴らす為に、プルトごとに弓のアップダウンを逆にしているとの文章がありましたが、アップダウンにする必要はあるのでしょうか?  又、この技法は名前があるのでしょうか?  後、これをプロにさせるのは失礼なのでしょうか?(インターネットで調べて見て、そういう記事を見掛けましたが。

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noname#192232
noname#192232
回答No.1

意図があっての逆弓だと思いますので,指揮者がプロのオケに要求しても 失礼ではないと思います。弓の元と弓の先では弓にかかる圧力に差が出ますので, 音色の力強さにも影響します。一人で弾いている分には,大きな違いが感じられない かもしれませんが,大勢で弾くと,僅かな違いも増大してしまいます。 類似した例を挙げると,個人で弾くと,ちょうどいいと感じるスタッカートの短さが, オケでは長すぎることになります。個人では音になっていないほどの短いスタッカートが, 大勢で弾くとちょうどいい短さになります。短い音も大勢でやると長くなってしまうわけです。 弓の圧力や,弓の先で弓を返すか,弓の元で弓を返すかでも,大勢では違いが はっきりしてしまうということも考えられます。ダウンとアップの差をつけたくないという 意図があるのではないかと思います。 また,何の曲だったか忘れましたが,揃って弓を返さないで,それぞれが適当なところで バラバラに弓を返すように指示された曲もありました。どこで弓を返したのかが わからないようにする意図です。 力強さでは元弓でのダウンですので,わざわざ忙しくなるのに,元弓のダウンが 連続するようなこともよくあります。ダウン・アップとすれば楽なのですが, 力強い音色で揃えるために,ダウン・ダウン・ダウン・ダウン・・・と続けます。 これも意図があってのことです。 これらのことを技法と呼ぶのか?どうかは疑問ですが, ボーイングはいろいろと工夫しますので,わざと逆弓にするのも, オケ全体として,どんな音にしたいというねらいがあっての工夫だと思います。

その他の回答 (1)

回答No.2

もっぱら聴いて楽しむほうで、経験からではなく書物からの受け売りですが、 特にカラヤンなんかは、長い音でボーイングがそろうのを嫌って、わざとずらしていたそうです(その映像もカラヤン?)。カラヤンはなめらかな仕上げにこだわっていたので、弓の返しで音がとぎれるのが見だつのを嫌っていたらしいです。 ボーイングは指揮者の指示と各パートの首席奏者の指導の両方の要素があります。指揮者ごとにボーイングの指示が違ったりするので、リハーサルの時にパート譜に鉛筆で書き込みしたり、以前のボーイングを消しゴムで消したり、よくしているみたいですね。指揮者によっては、ボーイングも含め、指示を書き込んだ自前のパート譜を持っていて、客演のときもそれを使わせるそうです。 ボーイングは指揮者の音楽的要求の一部なので、基本的にはプロオケでも指示どおりにするのでしょう。しかし、プライドの高い専門の奏者に意見するのですから、指揮者もそれなりの実力がなければいけません。不適切、不合理だったり、音楽的に意味のないようなボーイングをつけるとコンサートマスターにやりこめられることもあるらしいです。

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