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大和の沖縄特攻
米軍が比島の次に沖縄を狙うのは分かりきっていたのですから、米軍が沖縄に来襲する前に大和を沖縄近海に擱座させ不沈砲台として設置しておけばよかったのに、と思うのですが、どうしてわざわざ成功の見込みの無い水上特攻のようなことをしたのでしょう。 菊水作戦は「思いつき」だったのでしょうか。 ところで、擱座した状態で主砲を撃つことは出来たのでしょうか。
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きっかけは、沖縄に対する作戦で昭和天皇の「海軍は飛行機だけなのか。船は出せないのか。」との主旨の発言があり、それに対して「水上艦艇を含めた全戦力で総攻撃を行う」と発言してしまい、面子と意地で作戦が実行されました。 米軍空母機動部隊の空襲を受ければ辿り着けないのは判っていて行われた作戦になります。 自分達の面子だけで動いたのは、誠に日本的はありますが悲劇ですね。 動かない艦は的でしかありませんので、空襲で艦橋上部にある方位盤射撃指揮所が破壊されたら、後は的になるだけです。 砲塔毎の照準では命中精度が極端に落ちます。 戦艦の砲撃は、相手の距離と速度と移動方向だけでなく、大気の状態、磁場の影響、地球の自転まで計算に入れて行わないと当たらないですから。 擱座した状態で主砲を発射した場合、主砲の反動を消しきれずに砲塔にゆがみが発生して砲塔旋回不能になる可能性はあると思います。 ただし、大和の砲の弾数は各100発ですので、撃ちつくせると思います。
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- leman
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なかなか面白い考えですね。ただこれだと動けないということですよね。自分がアメリカ海軍の指揮官ならば迂回路を取らせます。それもできるだけ遠くをです。 この頃の軍はやたらと精神主義の筋肉バカな指揮官が多かったのです。しかも最悪なのは現場を見ずに作戦を立案している点です。こんな場合は目的だけ伝えて作戦立案から指揮まで現場の人間に権限を渡せばいいのです。現場のことは現場の人間がよく分かっている。 自分ならば部下に命じて基地内に南九州から沖縄にかけての出身で漁師の経験者がいないか探させます。その者からこの海域の特徴を聞きそれをヒントにして作戦を考えます。 この戦いはそれまでのアウェーでの戦いではなくホームグランドでの戦いです。その優位性を最大限生かせば勝てないはなしではない。そのことはイラクでのテロ組織との戦いでアメリカ軍が苦戦していることが実証しています。
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- eroero1919
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仮に事前にわざと擱座させたとしても、その存在は目立って仕方がありません。みすみす的になるだけの話です。硫黄島で米軍が苦戦したのも、日本軍のトーチカが巧妙に隠されていて上空や洋上から確認できなかったからです。 ですから、仮に沖縄に突っ込んだところで「最終回、炎の大和」という滅びの美学以外を見出すことはできません。 大和の沖縄特攻というのは、最終レースで帰りの電車賃しか残ってないのでそれを全部万馬券に突っ込んだようなものです。まあこういうので一発逆転になったためしがありません。 「思いつき」というより「やけくそ」というほうが正しいんじゃないでしょうか。にも関わらず、本来中国本土から物資を運んでくる船団のための燃料が沖縄特攻の大和に回され(そのため大和の燃料タンクは満タンになりました。一応、帰りの燃料を入れておいたそうです)たんですから、大井篤氏が電話口で「何が特攻だ、バカヤロウ」と叫んだのもむべなるかな。
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- toro321
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沖縄に突っ込ませて、敵艦を撃つという意味ではありません。 撃つのは、上陸した米軍です。 大和の射程距離から言えば、中央あたりにカクザさせれば、陸上の米軍はほとんど射程距離です。 そこで3式弾を浴びせれば、1撃で1個師団程度は壊滅させられます。 沖縄に米軍が取り付いた時期を狙って押し出してるのです。 陸上相手なら、観測所を設ければ、100発100中です。 同じ考えで、レイテに突っ込ませましたね。 これは、栗田中将の腰砕けで作戦通りに成功しそうなのを、失敗しました。 上陸する前に大和がいれば、米軍は大和の攻撃能力がなくなるまで空襲したでしょう。
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- tande
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>米軍が比島の次に沖縄を狙うのは分かりきっていたのですから 台湾という可能性も十分にありますね。 沖縄無視して本土直撃コースという可能性も決して無視できませんね。 米軍が次どこに狙うかなどわかりきれるわけ無いでしょう。 >米軍が沖縄に来襲する前に大和を沖縄近海に擱座させ不沈砲台として設置しておけばよかったのに 主砲が使用できるできない以前に、それって良いマトだと思いませんか? 動けない戦艦がそこにあることがわかりきっているのですから、素直に爆撃すれば言いだけのことでしょう。 ある程度当てれば沈まなくても廃艦同然となり戦力になりはしません。 >菊水作戦は「思いつき」だったのでしょうか。 菊水作戦は海軍の航空作戦であり、第一遊撃部隊の出撃は含まれません。 第一遊撃部隊の出撃は天一号作戦の範囲内に含まれます。(天一号作戦の主力はあくまで航空機であり、実際に米艦艇に対し空襲をしています)
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- k16399638
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補足ですが、沖縄以前にも、マリアナに突っ込ませるという計画がありました。この時は皆思い止まったわけですが、No.2さまの言われている事態が発生し、マリアナ特攻計画が再浮上した、ともいいます。
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- buchi-dog
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ビスマルクの最後についてはご存じでしょうか? 舵をやられて、同じところで円を描くだけの「洋上の不動砲台」になったわけですが、自由に動けるロドネーとキングジョージV世の2隻の砲火を浴び、2隻の敵艦に命中弾を一度も与えられずに戦闘能力を失って撃沈されています。 大和がいかに防御力の高い戦艦であっても、最初から動けない「不沈砲台」になっていては、ティルピッツが受けたような「B29クラスの4発爆撃機にトールボーイのような超大型爆弾を積んでの水平爆撃」で容易に水平装甲を貫徹され、火薬庫に引火→大爆発→廃艦となってしまいます。 ティルピッツ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%84_(%E6%88%A6%E8%89%A6) トールボーイ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4 日本は沖縄上空の制空権をまったく確保できず、アメリカは沖縄に近いフィリピンからいくらでもB29を飛ばせる状況です。 B29は、最大で9トンの爆弾を積めます。重量5トンのトールボーイをイギリスから買うか、同様の爆弾をアメリカで作るかしたものを搭載し、フィリピンの基地を発進して、沖縄で不沈砲台になっている大和を水平爆撃して帰るのはたやすいことです。そして、固定目標に対する水平爆撃は、何回目かで必ず命中します。 そして、仮に不沈砲台大和がアメリカのサウスダコタ級などで構成された艦隊と対戦するとしましょうか。「動けないビスマルク 対 イギリスの2戦艦」の戦いがより大規模に再現されます。 * アメリカ艦隊は、大和の後ろの方向から縦陣で攻撃を開始。大和は46センチ砲を3門しか撃てませんが、アメリカは仮にサウスダコタ級4隻とすれば40センチ砲36門となります。 * 不動の目標である大和に対しては、レーダー射撃も可能なアメリカ側は初弾から有効弾を送れるでしょう。一方、最大戦速で動いているアメリカ側に大和が有効弾を送るには、数回の試射がどうしても必要です。 * 大和の3門の46センチ砲が、サウスダコタ級の一隻に有効弾を一発与えるはるか前に、36門の40センチ砲が大和に次々に命中します。サウスダコタ級の重い砲弾を使う40センチ砲は一定の距離で大和の装甲を貫徹できますので、大和はあっという間に主砲を破壊されて戦闘力を喪失し、後は「不沈鉄屑」になるだけです。当然、その前に乗組員のほとんどが戦死してしまいます。ビスマルクのように沈没しないだけ、大和の破壊はより徹底したものになるでしょう。 「浅瀬に擱座して不沈砲台となる」 というのは「戦闘で傷ついて沈没する可能性が高い。むざむざ沈むよりは、浅瀬に乗り上げて大砲を撃ち続け、少しでも敵に損害を与えたい」 という状況の場合です。 無傷の大和を「あらかじめ浅瀬に乗り上げて不沈砲台にしておく」というのが「ありえない」ことはお分かり頂けたでしょうか。 なお、仮に大和以下の第二艦隊を沖縄近海に「停泊」させてアメリカ軍の侵攻を待っていたとしましょう。この場合、「沖縄近海で坊の岬海戦が行われる」だけで、第二艦隊が敵にほとんど損害を与えられずに全滅したのは同じでしょう。 沖縄には海軍工廠などはありませんので、傷ついた軍艦を修理したり補給したりすることはできません。日本は沖縄上空の制空権を確保できません。 第二艦隊は、沖縄近海で圧倒的な戦力のアメリカの機動部隊、水上部隊に次々に沈められておしまいです。ただ、その過程で「浅瀬に乗り上げて不沈砲台となり、最後まで戦う」ことはあったかもしれませんね。
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