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ベネチアでは歴史上コレラやペストが大流行したことはなかったのでしょうか

水の都でも飲料水の確保には苦労したのではないかと思うのですが、これに関連してコレラが流行したことはなかったのでしょうか。反面ペストは人の交通が特殊だったためにあまり大流行に見舞われなかったというようなことはなかったのでしょうか。

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  • caesar-x2
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回答No.1

ヴェネチアのペストによる死亡者は推定10万人とされています。 ひとつの都市としては、ロンドンとならんで最大規模です。 人口密集都市として大量の感染者がでたらしいです。 また海港には感染源のネズミも大量にいました。 疫学的観点からいって、人の流れが多く、密集し、接点が多ければ 感染も爆発的に膨らむのは当然です。 ヴェネチアには軽減されるような要素はまったくありません。 またコレラやチフスなども、ヴェネチアだけでなく、 主要なイタリアの港湾都市では頻繁に起こっていました。 感染源が主に南から輸入された食品と、それを食べて感染した人の糞尿です。 またポー川流域は、古代からのマラリア地帯です。 蚊が媒介するこの病気は恒常的にこの地域に存在しました。 ヴェネチアの給水設備は、コンスタンチノープルのように雨水を地下タンクに貯める方式でした。 渇水の場合はブレンダ川に採水船を出して、川の水を注いでいたようです。これらは衛生的にはあまりよくありません。 しかし水に困ることはなかったようです。

noname#194289
質問者

お礼

さっそく明快なご説明をありがとうございました。

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  • Big-Baby
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回答No.3

次のサイトに1629~1631間のペストの大流行によるヴェネチアの死者は4万6千となっています(人口14万の時)。人口の3割強ですね。 http://en.wikipedia.org/wiki/Italian_Plague_of_1629-1631 14世紀のペスト伝播地図なら次のWikiの記事にあります。 イタリアはほとんど全土がやられてますね。 http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Death

  • at9_am
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回答No.2

とりあえず、ベニスは水の都ですが、元々小さな島々を橋でつないだ物なので、下の水は全て海水です。なので水に関しては、瀬戸内海の小島よろしく天水(雨水)に頼らざるを得ませんでした。それでも渇水すると、河との境目位まで舟を出して汽水(川の水と海の水の混ざった淡水に近い水)に頼っていたわけで、実際飲料水の確保には苦労したわけです。 コレラやペストなどは何度も発生しています。というか、その巣窟でした。 70年代の有名な映画として「ベニスに死す」などというのもありますね。

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