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受精卵クローンと体細胞クローンは現在何にりようされているのですか?

受精卵クローンと体細胞クローンは現在何にりようされているのですか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.5

こんにちは。 現在のクローン技術がそのまま再生医療に使われる見込みは将来的にほとんどありません。と言いますか、#1さんのご回答は恐らくクローン技術ではなく「幹細胞再生医療」のことではないでしょうか。「胚性幹細胞」と「受精卵クローン」では常識的に考えて話が全くの別物です。 体細胞クローンといいますのは受精卵クローンよりも「精度の高い技術」です。ですから、各分野で体細胞クローンの技術が確立されますならば受精卵クローンを使う必要はほとんどなくなってしまいます。受精卵クローンといいますのは交配時に遺伝子の組み換えが行われるため、その遺伝的体質を確実に決定することはできません。これに対しまして、体細胞クローンでは目的の遺伝的体質を100%再現することができます。また、ひとつの受精卵から作れるクローンは数が限られていますが、体細胞クローンでしたら原理的には無数のクローンが作れます。 クローン技術の応用として見込まれていますのは、 「畜産の効率化」 「生物由来物質の量産」 「実験動物の生産」 「絶滅危惧種の復活」 などです。 このうち、実用化したと言えるのは先の回答で述べましたように受精卵クローンによる食肉用家畜の生産であり、それ以外のものはまだこれからだと思います。 クローン技術を再生医療に用いる研究は現在でも進められていますが、クローン技術といいますのは、基本的には「同じ遺伝子を持つ個体」を作り出すということです。ですから、果たしてまさか再生用の臓器ドナーを得るために人間のクローンを作るというのは倫理的に許されないわけです。 では、どのような研究が成されているかと言いますと、使われるのは人間以外の動物です。例えば肝臓の病気を抱えるひとの遺伝子を豚の受精卵に移植し、この豚を育てて肝臓を移植するならば拒否反応はありません。これですと、人間と豚のキメラを作ることになるわけですが、ここまでの実験は既に成功しています。ですが、これを人間に移植することによって豚からどのような病気が感染するかといったことは全く予測ができません。このため、このような手段で再生医療を行うことには専門家の間にも大きな懸念があり、加えて、ここに幹細胞による組織培養の新しい道が開けるならば、現在のクローン技術がそのまま再生医療に使われる可能性はたいへん低くなります。 クローン技術を使うならば、トキやベンガルトラのような絶滅危惧種を救うことができます。また、遺伝子が手には入ればニホンオオカミやマンモスなど既に絶滅してしまった動物を復活させることもできます。 「生物由来物質」といいますのは生物の身体の中でなければ作れない、あるいは化学的に合成するのにはお金が掛かるといったものです。例えば、インスリンは糖尿病の薬ですが、大腸菌や豚の体内で作ることができます。また、「クローン羊ドリー」のお乳には「αラクトアルブミン」というたいへん栄養価の高い成分が含まれており、これが量産できれば未熟児の命を救うことができます。世界初のクローン動物がドリーであったのは、それが多くの未熟児の命を救うことに役立つからです。

starmagic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 知らなかったことがたくさんあって勉強になりました。 受精卵クローンではどうして遺伝子組み換えが行われるのですか? クローン牛などは多少、市場に出回っているそうですが遺伝子組み換えが行われていても大丈夫なのですか? また、肝臓の病気を抱えるひとの遺伝子を豚の受精卵に移植し、その豚を育てて肝臓を移植するならば、患者は再び肝臓の病気を抱えたりはしないですか? 質問ばかりですみません。

その他の回答 (4)

  • cowstep
  • ベストアンサー率36% (756/2081)
回答No.4

No1&2回答者です。 へその緒といっても、その中を流れる血液(臍帯血)が再生医療に使われるのです。 詳細は下記サイトをご覧ください。 (1)http://へそのお.com/q_a.htm (2)http://www.c-bk.com/cord/uses.html

starmagic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 血液が使われるんですね。 わざわざ丁寧にありがとうございました。

  • otx
  • ベストアンサー率44% (256/576)
回答No.3

まだ、学術的な実験にしか使われていません。

starmagic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • cowstep
  • ベストアンサー率36% (756/2081)
回答No.2

No1回答者です。 私は文系のヒューマンサイエンス研究者ですから、医学の技術的な面は専門外ですが、人道的見地から、患者自身の細胞に由来する体細胞クローンが望ましいと言えるでしょう。生まれた時に切り取られるへその緒を保存して利用することが可能になれば、それがベストだと思われます。

starmagic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 助かりました。 やはり受精卵クローンでは倫理的問題が多いので体細胞クローンのほうがよいのですね。 へその緒は母親とつながってますが、子供の細胞として使えるのでしょうか?

  • cowstep
  • ベストアンサー率36% (756/2081)
回答No.1

医学的には、再生医療です。元は自分の細胞ですから、心臓移植や人工心臓よりも優れていると期待されています。

starmagic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 受精卵クローンと体細胞クローンのどちらも再生医療に利用されているとのことですが、どちらの方法のほうがよいのでしょうか?

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