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t検定の計算とSPSSの違い、標準偏差の変化と有意差の考え方
- 質問文章では、ある製品の改良前後の平均値と標準偏差を用いてt検定を行い、有意差があると結論づけられました。
- SPSSは、統計解析ソフトウェアであり、t検定を含む様々な統計処理を行うことができます。
- 改良前の標準偏差と改良後の標準偏差には数学的な意味の変化はないため、どちらを使用しても構いません。
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1.改良品の標準偏差(偏差の平方和をサンプル数でわってから平方根をとったもの)を使うならばtの計算の分母は0.76/√(36-1)=0.76/√35です。それで自由度35のt分布の計算になります。t=2.41になります。 2.SPSSは統計処理のSoftですが、私も使ったことはありません。ただしt-分布の計算は同じ式を使っているはずです。 http://www.spss.co.jp/ 3.おやりになっていることは、ある改良後の母集団から36個のサンプルをとって、その平均値が改良前の平均値から著しくはずれていなければ、具体的にはt値が危険率5%(本当は平均値が変わっていないのに、変わったとしてしまう第一種の誤りの確率5%)に対応する値より小さければ、改良後の平均値は改良前の母集団と同じ、という議論をしている筈です。(実際有意差が出たので改良効果があるということになるのですが...)この時、改良後の想定母集団の標準偏差不明は不明で、標本の分散を使っています。そうなると計算している数字はt-分布するのです。 もし母集団の標準偏差を使ったら、つまり(3.5-3.19)/(0.71/√36)を計算するなら(ちなみにこんどは36を使います。)、これは改良後の標準偏差が0.71とわかっている母集団からの36個のサンプルの平均値と、改良前の母集団の平均値の差をとり、母集団の標準偏差を√36でわったものということです。この計算値はt-分布でなく標準正規分布を与えます。計算すると値は2.61になります。標準正規分布表で両側あわせて0.05の値を調べると1.96となります。(t-分布表の自由度∞の数字になります。)むしろ±2.61の範囲でカバーできる率を表からみると、0.991、すなわちこんなに平均がはずれる確率は0.009(0.9%)ということになります。 4.今の例で標準誤差ということばにはちょっと抵抗がありますが、おっしゃられていることに問題はないと思います。
お礼
御回答ありがとうございました。あわせて,お返事が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。大変助かりました。