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分子シミュレーションについて
分子シミュレーションで、ブタンの構造最適化、エチレンの振動解析、長鎖アルカンの分子動力学シミュレーションをおこないました。 これらの結果に関して考察をしようと思うのですが、分子シミュレーションの結果に関してどのようなことを考えるべきなのか思いつきません。一般的にどのようなことを考えればよいのか教えていただけないでしょうか?
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報告書(レポート)の《考察》は、一般に、《結果》から《結論》を導く過程を記したものです。報告者がどのようにして《結論》にたどり着いたのかを読み手に伝えて、《結論》を説得力のあるものにするために、《考察》を書きます。 たとえばエチレンの振動解析なら、《結論》のひとつに、今回のシミュレーションの結果が実験結果を再現しているか否か、が含まれると思います。ですので、まず「実験から得られた振動数」と「今回のシミュレーションから得られた振動数」を比較するところから《考察》が始まります。もし実験値と計算値が一致していると考えるならば、この一致が偶々なのか、それとも相応の根拠があるのかを次に議論しなければなりません。ですけど、それなりの根拠を示すのは結構しんどいので、授業の課題なら「実験値と計算値はそこそこ一致しているが、有意な差がある」ということにして《考察》を進めます。この差が何によるものなのかを議論するのが次のステップで、(a) 今回採用したシミュレーション手法に固有の問題点であるのか、(b) エチレンという分子の特異性によるものなのか、というように問題を切り分けて議論を続けます。そして実験値と計算値の差の原因が明らかになれば、《結論》にたどり着いたことになります。 上の例では、 文献との比較→報告者の判断→文献との比較→報告者の判断→... という流れの《考察》を紹介しましたが、《結果》に基づいて新たな主張をしてそれを《結論》とする場合だと、たとえば 報告者の主張→文献による傍証→別の可能性の検討→すぐさま否定→別の可能性の... のようになります。 いずれにしても、《結果》から《結論》を導く過程が、読み手にわかるように(ここ重要です)記したのが《考察》ですから、オリジナリティを出そうと気負ったりせずに、あたかも数学の証明問題を解くように淡々と書くと、書きやすいですし読みやすくもなります。
お礼
ありがとうございます。 御礼が遅くなり、すみません。 わかりやすいご回答ありがとうございます。