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科学はいかにあるべきか?に関する書籍は?
科学の方のカテゴリにも同じ質問をしてしまいましたが、こちらのカテゴリの方がいいと思い、書かせていただきます。 倫理の課題で、好きなレポートを書く課題がでました。比較的自由なテーマでいいようです。 私は、科学はいかにあるべきか?というテーマで書こうと思います。 具体的には、科学者は、知的好奇心のみで研究するべきか?社会の利益となるべきか?や科学の発達と共に豊かになったが、逆に戦争の道具となることもあるが、どうあるべきか? こういったコトをテーマに書きたいのですが、どの本を読めば知識がつくのかわかりません。お勧めの本や、ホームページなどあれば教えてください。
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その本です。是非、お手許に置いてください。 真下信一さんの本も読んでみてください。 http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/469843/s いつか、時間ができたら、ヒルベルトの伝記が岩波書店からでていますので、読んでみてください。岩波新書「無限のなかの数学」に、集合論を始めたカントールの話がでてきますが、ユダヤ人だったのですね。知らなかった。19世紀から、20世紀のはじめに、理論物理学、数学を発展させた人々のなかに、ユダヤ人が大勢いました。 ユダヤ人への差別と偏見、殺戮も、大きなテーマになると思いますが。 福岡正信さんの「自然に還る」という本も図書館でさがして、読んでみてください。http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-74146-7/
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- HANANOKEIJ
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岩波書店「科学と平和の創造のために」坂田昌一著。絶版になっていると思います。高校の国語の教科書に「科学の現代的性格」という坂田昌一博士の文章がのっていて、大変感動しました。日本は、世界で唯一の被爆国です。原爆が2回、水爆が1回の合計3回です。被爆国の科学者、物理学者として、湯川、朝永博士とともに、原子力の平和利用、核戦争に反対する、科学者の発言として、ぜひお読みください。 http://www.pugwashjapan.jp/index.html それぞれの科学に、人類史上の大きな汚点を残す事件がありました。そこから、当時の科学者、政治家、哲学者たちが、教訓をひきだして、文章化していると思います。 第2次世界大戦、ナチスドイツでの科学者の戦争協力の問題。731関東軍防疫給水本部の人体実験に参加した科学者、医者(石井中将)、のちのミドリ十字(製薬会社)が、血液製剤からHIV感染症を広げた問題。 ハンセン氏病(らい)の治療、と特効薬の発見の後も、不当に隔離政策を続けたこと。熊本県の菊池恵楓園の宮崎博士は、国内でのらいの治療は終わったと、インドに渡り、「救らいの父」と尊敬されました。NHKの報道で知りました。幼いころ、恵楓園の近くに住んでいました。 一般的な話ではなく、個別具体的な人類史的な犯罪と、そこから導かれる人類史的な教訓です。「核兵器の廃絶」「科学の進歩と人類の幸福」。 http://www.kanazawa-med.ac.jp/mic/rinri/hippocrates.html それぞれの科学者、研究者、学者が、大学の研究室に、自分の信念を書いて 張り出しておくとよいでしょう。「お金は受け取りません」とか。 どんなテーマを選んだとしても、tomo22222さんのライフワークを支えてくれる論文になると思います。テーマが決まったら、お知らせください。関連情報を探します。
- tyr134
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お考えの内容は、所謂「科学哲学」と言われる分野ですね。 この中でホットな話題は以下の通りです。 ・科学と科学で無いモノ(疑似科学) これは、その名の通り「科学とは何か?」という問いです。 私たちは、普段から得に意識無く「科学的に証明された」とか「科学的観点から言うと」など、あたかも「学問的に言うと」という言葉とほぼ同義語として使われています。 これは「広義の科学」としては正解なのですが、そうすると「疑似科学」と言える物も内包する事になります。 それを避けるために、もっと厳密に「科学を定義」するべきだと主張する人が居ます。 代表的なのはカール・ポパーという英国人科学者が定義した「反証可能性が有るモノだけを科学と呼ぶ」としました。 反証可能性とは、 ===以下Wikiより=== 1)ある理論・仮説が科学的であるか否かの基準として反証可能性を選択した上で、(2)反証可能性を持つ仮説のみが科学的な仮説であり、かつ、(3)厳しい反証テストを耐え抜いた仮説ほど信頼性(強度)が高い http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E8%A8%BC%E4%B8%BB%E7%BE%A9 ===引用・以上=== つまり、実験や観察によって証明できないモノは「科学ではない」としたのです。 しかし、これだと所謂「社会科学」と言われる分野は「科学ではない」ということになってしまう。 もちろん、それを受け入れて(というか「科学至上主義」に懐疑的なため)自ら「社会科学」とはいわず「社会学」とする人々もいます。 「学問的価値」として「科学だけが学問」とするか「科学でない学問(≒社会学)も含め、色んな学問がある」とするか、「全ての学問が科学である」とするか、、、。 まぁ、まとめると「科学とは何かを厳密に定義する」のか「科学と学問は同義語」とするのかって事を考えていこうという分野ですね。 ・科学倫理の問題 >具体的には、科学者は、知的好奇心のみで研究するべきか?社会の利益となるべきか?や科学の発達と共に豊かになったが、逆に戦争の道具となることもあるが、どうあるべきか? 主に、それらを考えるのが「科学倫理(学)」ですね。 特に、「科学者(技術者)の行動」は注目されますね。 例えば、「クローン人間」を作ることを研究するのは、倫理に反してるからやるべきでないとか。 最近の日本の例では、「病肝移植(病気にかかった肝臓を移植)」して治療して話題になりましたね。 患者は「病気の肝臓」であることを承知してでも移植して貰いたいと言っており、医者側はそれに答える形で行っていたというヤツですね。 それに対して、「医学倫理」面から批難が飛びメディアを賑わしてました。 他には、「ソーカル事件」と言うモノもありますね。 これは、ニューヨーク大学物理学教授だったアラン・ソーカルが数学・科学用語を権威付けとして不適切に使用した哲学者を批判するために、同じように、科学用語と数式をちりばめた疑似哲学論文を執筆し、これを著名な評論誌に送ったところ、見事に掲載された事件です。 掲載と同時に論文が出鱈目であることを発表。 ソーカルの目的は「科学を不正に利用して、権威付けに利用してること」を暴露することでした。 その行動の賛否と共に、「科学とは何か?」と「科学者の行動」を改めて問うきっかけともなった事件ですね。 参考文献としては。 『「知」の欺瞞 ── ポストモダン思想における科学の濫用』(岩波書店) アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン著 田崎 晴明、大野 克嗣、堀 茂樹 訳 ※ソーカルが自分の起こした事件を総括した本です。 以下に科学があやふやであるかが良く分ります。ただ、ポストモダニスト批判に集中していますが、彼自身は「たまたまポストモダニスト批判になっただけ」と言っているように、中心話題は「科学とは何か?」であろうと思います。 ソーカル事件の纏めサイト↓ http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Sokal/index-j.html 『歴史主義の貧困――社会科学の方法と実践』(中央公論社) カール R.ポパー (著), 久野 収 (翻訳), 市井 三郎 (翻訳) ※歴史主義とは、自然科学を始め全ての現象を歴史から観ていこうとする思想です。それを批判した書です。ただ、歴史学側からは評価は高くありません。それは、「歴史学の歴史主義」的立場を彼が誤解しているためです。 ただ、彼の言う「反証可能性(反証主義)」がどう言ったモノかを理解するのに良い本です。 歴史主義についてはこちら↓ http://www.tabiken.com/history/doc/T/T186C100.HTM 『ORI 研究倫理入門―責任ある研究者になるために 』(丸善) ニコラス・H. ステネック (著), Nicholas H. Steneck (原著), 山崎 茂明 (翻訳) 米国の学術研究の不正行為を取り締まる研究期間ORIのコンサルタントを務める著者が、科学者の行動規範を説いた本です。
- never-ness
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科学の倫理的側面は議論しやすい(ただし結論を出しやすいとは限らない)テーマですね。 思いつくのは「クローン技術」の問題。SFのテーマであったものが今や現実ものになりました。多くの国では「ヒトクローン」を禁止しています。宗教上の理由は分かりやすいものの危ない要素もあります。倫理感が常に動いている現在「ヒトクローン」も許容される日が来ないとも限りません。 もう一つは無差別に殺傷するということで規制論議が出ている「クラスター爆弾」や「劣化ウラン弾」の問題。つまり人を殺傷するために特化しているはずの「武器」に「人道的視点」を持ち込まざるをえないという問題。 さらには「原子力発電」の問題。核分裂による大量エネルギーの解放は当初人類に夢をもたらす(遠からず電気代が0円に近くなるという宣伝がありました)とされ国策として推進されたものが、「スリーマイル島事件」「チェルノブイリ事件」によりその脆弱性が露呈し、現在は「必要悪」的なポジションで落ち着いています。ひとたび事故が起きれば極めて深刻な被害が出る原子力発電所について科学者は研究・開発にのみ携わっていればいいのか。 などなどそこらじゅうにテーマは転がっていますね。 >お勧めの本や、ホームページなど ということであれば「Wikipedia」の検索でリンクをたどる。本であれば「マンハッタン計画」や「広瀬隆」、韓国の大学教授の論文捏造事件など。具体的な書はやはり自分で調べた方がいいかも。インターネットスキルは検索スキルです。高校生であれば調べるスキルも必要です。amazonで調べて、近くの図書館のHPの検索ページを利用しましょう。
- qsxdrfvgyh
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No.2です。 「科学者倫理」で検索してみるといいのではないでしょうか。
- lexanblue
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質問の項目にすでに答えが書いてあるようです。 私だったら、最近話題になっている具体例を入れて文字数を稼いで、最後に考察として論評して、現実はこうだが自分だったらこうしたいという夢とか希望を追加するでしょう。この手の問題は、その人の思想とか主観を通してしか答えが出ないと思います。
- qsxdrfvgyh
- ベストアンサー率22% (17/76)
科学は基礎的で、技術が応用的というように思えるのですが。 純粋に科学というのは、学問的なものだけだという感覚を私は持ちます。科学か技術かどちらかに限定した方がいいと思います。 「社会の利益となるべきか?や科学の発達と共に豊かになったが、逆に戦争の道具となることもあるが、どうあるべきか?」がメインなのだとしたら、『技術開発と倫理』というテーマになるように思います。特に、バイオテクノロジーと生命倫理とかに限定しても内容は膨大になるかも です。絞った方がいいと思います。
補足
補足させていただきます。 私は高校生で、大学受験に小論文があります。バイオテクノロジーの学科で、過去門を見ると、 「科学者はいかにあるべきか、総合的に論じよ。 役に立つべきか否か? (役に立ってこそ、存在意義がある)(科学の最大の動機は知的好奇心であり、訳に立たなくて良い)」 といった問題や、 「科学の進歩と人類の幸福との関係」について述べよ、という問題で、 課題文に、 「私たちの生活は、科学のおかげで豊かになった。私は、ビタミンCを開発し、科学的進歩に貢献できたと誇りに思ったが、戦争時の壊血病を防止するために使われるようになってしまった。」というものや、 好奇心と、科学的なものの考え方についてのべよ。 といった問題がでていました。小論文対策もかねて、この倫理の課題を利用し、自分の中の「科学、科学者と私たちの社会」という問題に答えを出したいと思いました。この先研究をしていく上で必要となってくると思います。こういった総合的な科学のあり方を書籍か何かで知識をつけられないかなと・・。
アインシュタインか他のマンハッタン計画協力者の自伝の類がいいでしょう。 原子力開発は科学者の倫理についていろいろと研究された本の宝庫です。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 今しばらくは小論文の対策をかねて本を読んでいこうと思っています。おっしゃられている、 「科学と平和の創造のために」 という書籍ですが、 科学と平和の創造―原子科学者の記録 (1963年) [古書] (-) 坂田 昌一 (著) http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%A8%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%AE%E5%89%B5%E9%80%A0%E2%80%95%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-1963%E5%B9%B4-%E5%9D%82%E7%94%B0-%E6%98%8C%E4%B8%80/dp/B000JAJ5KM/ref=sr_1_11?ie=UTF8&s=books&qid=1214493507&sr=8-11 でしょうか? もう少し知識をつけて、テーマを考えたいと思います。ありがとうございました。