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多項式の近似式
(1+r)^N という式で,rが小さい時、近似式として以下の式で表される。 1+rN+1/2(rN)^2 これは72の法則を説明するのに必要ですが、なぜこの近似式になるのでしょうか? よろしくお願いします。
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- 774danger
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あぁ、複利計算をするときの法則なのですね。 計算方法はNo.2のかたが丁寧に書かれていますので....... 現状日本の金利は1~2%ですから、上の式でr=0.01~0.02になり、1に比べれば小さい値になります。 r^2=0.0001~0.0004 r^3=0.000001~0.000008 とrをどんどんかけるとそれにつれて値が小さくなっていきますから、r^3以降を無視して近似式が成り立つ、ということになります。
- jung_taro
- ベストアンサー率58% (25/43)
回答申し上げます。 (1+r)^nを計算するには二項定理の知識が必要になります。 煩雑な式は割愛しますが、 (1+r)^n=1+nr+n(n-1)r^2/2+n(n-1)(n-2)r^3/6+… となります。 これの右辺を整理すると、 (1+r)^n=1+nr+(nr)^2/2-nr^2/2+(nr)^3/6-nr^3/2+… となり、 右辺の1+nr+(nr)^2/2-nr^2/2+(nr)^3/6-nr^3/2+…において [1+nr+(nr)^2/2]+[-nr^2/2+(nr)^3/6-nr^3/2+…] の二つの部分に分けたとき、右側は小さい値になるので、無視しても良いでしょうという意味で (1+r)^n≒1+nr+(nr)^2/2 を導きます。 ただ、72の法則を説明するならば、ちょっとこれだけでは不十分のような気がします。上記の式右側の[ ]内が無視できるほど小さくないのです。 72の法則はrかnかのどちらかがわかっているとき、 (1+r)^n=2の方程式を解くのに適用されるわけですが、 (1+r)^n=1+nr+(nr)^2/2とすると、 1+nr+(nr)^2/2=2を解くことに等しいわけですから、 (nr)^2+2nr-3=0 → nr=(√3)-1となり、 nr=0.732… となります。 これだと「73の法則」になってしまいますね(笑) そして、rは普通は%で表されますから、 n×(r%)=73.2…になります。 これでr%がわかっているとき、73をnで割れば年数が出ますし n年がわかっているとき、73をr%で割れば利率が出ます。 これを72の法則としてみるならば、 ・上記[-nr^2/2+(nr)^3/6-nr^3/2+…]の部分に誤差がある。 ・筆算で簡単にするために72にした と解釈すれば良いのかと思います。 ご参考になればと思います。
- 774danger
- ベストアンサー率53% (1010/1877)
> これは72の法則を説明するのに必要ですが、 72の法則ってなんですか? というのは置いておくとして、 (1+r)^N を単純に展開していって、rが小さいときはr^3以降の項が十分小さいとみなせばこの式が出ます。 r^3は十分小さくて、何でr^2は十分小さくないのか? と聞かれると微妙ですが、どこで切るかはそのとき次第かもしれません。
お礼
回答をいただきありがとうございました。 非常に解りやすい説明までいただき感激いたしました。 72の法則がよく理解できました。