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「みかんが食べたい」の「が」はなんか変では
当方50才男性です。 最近TVで「~が~たい」とかいうセリフが耳に付くようになりました。 たとえば 「みかんが食べたい」 →「みかんを食べたい」が正解なのでは? 「東京で一番うまい寿司屋が知りたい」 →「東京で一番うまい寿司屋を知りたい」が正解では? などと「を」と言うべきところを「が」に変えています。 若い人だけかと思ったら、TV番組のタイトル名にも登場し。 何やらあたりまえになっているようです。 「みかんが食べたい」と聞くと「みかん君が何かを食べたい」と理解してしまい、すごい違和感を感じます。 そこで皆様にお尋ねしたいのですが。 皆様も変だと思いますか? 私だけが変なのでしょうか? 小5の息子に聞いても変だと言います。 なぜ変な使い方がTVで堂々と流れるのでしょうか?
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なかなか興味深い問題ですね。 言葉の感覚は人それぞれですので,「正しい(or誤った)表現なんだからそれで納得しろ」と強制できるものではないのですが,あえて言わせていただくと, >「みかんが食べたい」と聞くと「みかん君が何かを食べたい」と理解してしまい というそもそものスタートラインのところにこの問題の鍵があると思います。 No.2のお礼 >でも「りんごが食べたい」と言われると、「日本語で言わんかい!」と思います。なんか変ですね。 も併せて考えると,ef58さん(や,この違和感に賛意を表明された回答者の方)は,主語には「は/が」,目的語には「を」をつけるべきだと主張しておられるように読めました(違ったらごめんなさい)。 しかし,これらの方は,日本語の表現を,英語や中国語などの文法で説明しようとしていらっしゃるのではないでしょうか? それでいて「日本語で言わんかい!」はないのでは。 回答No.2の >「みかん」は「食べられる」つまり「受身」ですから、「が」をつけるのはおかしいですよね。 という考え方はまさに,西欧語の文法という刀で日本語の表現を斬ろうというものではないでしょうか。 もちろん,言語が違っても同じように考えることのできる部分もあるわけですから,それはそれで西欧語の文法を援用していいと思いますが,「みかんを食べたい」が正解,「が」はおかしい,とまで言われてしまうと,ちょっと行きすぎではないでしょうか。 日本語には昔からこのような格助詞「が」の用法があるにも関わらず,「目的格には「を」以外禁止」というルールを勝手に決めているのですから。 逆にいうと,もし「目的格は『を』に限る」のなら,「(りんごじゃなく)みかんが食べたい!」という気持ちのときも,「みかんが食べたい!」と言ってはいけないのか? じゃあなんと言えばいいの?と聞きたくなります。 No.6で紹介されている関連質問を見ると,「犬が飼いたい」を例にして,「が」と「を」とではニュアンスが違うんだ!ということがよくわかります。 日本語の助詞には,そのような微妙なニュアンスの違いを表す力があるのです。(西欧語には助詞がありませんので,発音の違いとか,語順を入れ換えるとか,強調の副詞をつけるとか,それぞれの言語でまた違った方法によってニュアンスの違いを表します。) それを,西欧文法にあてはまらないからといって殺してしまえというのでしょうか。 最初にも述べたように,感覚は人それぞれなので,「目的格は『を』じゃないと居心地が悪い」と感じるのは,もちろん自由です。「みかんを食べたい」一本槍で通すというのも,それはそれで結構でしょう。 しかし,昔から正々堂々と使われている日本語の表現を,自分の感覚だけで「変だ」「こっちが正解」などと決めつけてほしくないなあというのが,率直な気持ちです。 テレビで「~が~たい」の表現が増えているというのは本当でしょうか。 失礼ながら,その表現に注目して視聴するようになっただけということはないでしょうか。 もっとも当方,テレビの表現の変化を裏づけるデータも持ちあわせませんし,人生経験もef58さんには及びませんので,「昔は確かになかった」と押し切られてしまえばそれまでですが…。 もし本当だとしたら,No.16のような理由が考えられますね。 ただ,仮に増えているとしても,それとef58さんが感じておられる違和感とは別問題のように思われます。 どういうことかというと,No.12へのお礼にある >「ああ水が飲みたい」「あなたが好きです」・・・違和感無し >「犬が飼いたい」「りんごが食べたい」・・・すごく変 というのは,テレビの中ではなく日常会話の中で出てきても「すごく変」だということですよね? だとしたら,テレビで使われる回数が増えたかどうかという問題は関係ないのではありませんか? (うまくまとまりませんが,このへんで。)
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#6です。 TVで使われるケースが増えているとして考えられる理由は、 1.以前よりも、何かと何かを比べるような企画が増えている 2.「が」を使うことによって響きと意味を強めている(キャッチ用) 3.以前よりも比較するものが細分化されている あたりが原因なのではないでしょうか? ○「水が飲みたい」 →このような状況は昔から存在していた。喉が焼けるように乾いてしまい、どうしても水が飲みたくなるようなことは古今東西あるわけですから。 ○「酒が飲みたい」 →これは大人にとっては切実。「酒であって水でもお茶でもない」ということもやはり昔から変わらないのではないでしょうか。 ○「あなたが好き」 →これは、「あなた」以外に好きな人がいないように聞こえないと効果がないわけですから、言わずもがなですよね。 ○「犬が飼いたい」 →比べて話すことではなかったのではないでしょうか。それに、今ほど犬が話題になるほど犬も種類がいなかった(認識されていなかった)。 ○「ミカンが食べたい」 →これも敢えて言う必要などないことだったのではないでしょうか。ミカンは所詮ミカンでしかなかった。 と言うことではないでしょうか? 敢えて持ち出すことがなかったものに対して焦点を当てて、注目させるためには「が」の問題になっている用法は間違えではないわけですし、キャッチとしての効果も大きいので、もし仮に頻繁に使用されていると言うことであれば、このような理由が考えられます。
お礼
最近TVで利用されている理由が解りました。 確かに「エッ!」と思いますから。
- First_Noel
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#7再びです. >ただたんに昔は使われるのが少なかったが、最近増えた(特ににTV)のが >違和感の原因かと思います。 多様な?と言いますか,変な言葉が蔓延していること,同感です. 恐らく,ですが,昔は徹底した標準語訓練された人間しかテレビに出なかったものが, 今は半ば素人の芸人とかが前に出られる機会が増えたことで,多様な表現が垂れ流されて いるのだと思います.その中でちょっといい感じの言葉を皆が統一的に使って行って, いずれは国語辞典にも載るのかも?・・・でも「全然おいしい」とかは・・・載ってしまうのかなぁ?
お礼
「多様な表現」ですか・・・ あまりおかしい表現は国語辞典には載らないで欲しいですよね。
- mon-roe
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こんにちは。 言語学的にどう説明すればいいか、のような事は僕は分からないのですがさほど違和感は感じません。 例で挙げられた言葉を実際に想像してみたのですが、 対立する候補がいくつかある中の、ある一つを選択する場合、 みかんの場合で行くとみかんとリンゴとバナナのうちどれを食べたいか?・・・じゃあ僕はみかんがいい(=食べたい) こんな具合に、選択の意志を強めているから”が”を使ったんじゃないだろうか、と思いました。 寿司屋が知りたい、犬が飼いたい、にしても言葉には表れないが、本人の心に対立候補がある中からの選択であるから”が”になったんじゃないかな。と思えます。 リンゴじゃなくみかんが食べたいんだ。 そば屋じゃなくて寿司屋が知りたいんだ。 猫じゃなくて犬が飼いたいんだ。 と、こうなれば違和感が無くなる気がするのですが。
お礼
わかりやすい説明をありがとうございます。 そうですよね、 一部分を取出して「犬が飼いたい」だけを聞くと変ですが。 比較と思えば私も違和感を感じないことに気がつきました。
- kimosabe
- ベストアンサー率59% (137/230)
再びkimosabeです。 違和感は人によって違うでしょうから一概になんとも言えない面もあります。 しかし、少なくとも、 会社が辞めたい。 という言い方はまずないでしょう。 会社を辞めたい。 ですね。 これは、「会社を辞める」という結びつきがまずあって、あとから希望の助動詞「たい」がくっついたものなのでしょう。 それに対して、「水が飲みたい」は、「飲みたい(動詞+助動詞)」という形容詞相当の結びつきがまずあって、その形容詞の主格が「~が」の形で示されたものといえそうです。ちょうど「花が赤い」というのと同じように。 同種の表現でも違和感を持つ持たないの違いがでてくるのは、その「語の結びつき」をその人がどう認識しているかに関係するのではないかと思います。証明はしにくいですが。 そんなわけで、「犬が飼いたい」「りんごが食べたい」も認めてやってください。むしろこちらの方が正統と考えられていた時代もあるのですから。
お礼
回答ありがとうございます。 なんだか、だんだんと整理できてきたような気がします。
- kimosabe
- ベストアンサー率59% (137/230)
以下のURL(大辞林)の格助詞「が」の(2)をご参照ください。 このような「が」の用法は「対象格」と呼ばれます。
お礼
回答ありがとうございます。 文法的に正しくても、昔はTV等で使われていなかったのに最近増えたのが たぶん「違和感」の原因では無いかと思います。 これから 「ああ水が飲みたい」 「あなたが好きです」・・・違和感無し 「犬が飼いたい」 「りんごが食べたい」・・・すごく変 この違いは何なのかチト考えて見ます。
- toranputan
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おはようございます。 既にたくさん回答が出ているので今更・・・なんですけれど、 「みかんが食べたい」というのは別に変な日本語ではないと思います。 6の回答の方のリンクをみたのですが、言いたいことは大体書いてありました。 格助詞の「が」には述部を伴ってそういう使い方をする場合もあります。 辞書の例文には川端康成の『伊豆の踊子』からの引用もあるので 昔から普通に使われていると思いますよ。 「ああ水が飲みたい・・・」 (『伊豆の踊子』は、随分昔に読んだきりなので、 どのくだりで使われていたのかは記憶にないのですが。) 省略されている部分を推測するにあたって、色々考えてみられるとご理解頂けるかと思いますが、 ご指摘のように「みかん」を主語と考えるのは妥当ではないような気がします。 ただ、文脈によるとは思いますけど・・・。
お礼
「ああ水が飲みたい・・」確かに変では無いです。 toranputanさんも他の回答者も「変ではないです」という方は 「犬が飼いたい」と聞いても違和感無いんでしょうね?
- nozomi500
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格助詞「が」を目的格(というのかな)で使うのは間違いじゃないでしょう。 #2で紹介されているように、 「あなたが好きです」などの用法がありますから。 昔から使われてきた言葉だと思いますよ。 (しかし、なんで、#1が二つあるんだ?)
お礼
おっしゃるとおり 「あなたが好きです」は違和感なし。 「犬が飼いたい」 「みんかが食べたい」はすごく違和感あり どこが違うのでしょうね。 >しかし、なんで、#1が二つあるんだ? Gooのサーバは処理速度も処理容量もパンク寸前のようです。 クリックのタイミングで二重書込み・欠落など起きてしまうようです。
- First_Noel
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#7です.補足です. >この2つの文は,ニュアンスが異なっています. この2つの文とは, 「みかんが食べたい」 「みかんを食べたい」 のことです.ややこしい引用してしまってゴメンナサイ..
- First_Noel
- ベストアンサー率31% (508/1597)
既に#6さまのリンク先のようにご見解並んだ後で申し訳ないのですが, 私は30代前半ですが,幼少の頃よりこの文法を使っていたように思いますし, お題の文に違和感はありません. とりわけ新しい日本語とも思いません.むしろ古語的なのでは?(憶測ですが) そうすると,地方と都会との違いがあるのかも?私は四国の田舎出身ですので, それが古語(とすれば)の名残なのかも知れません. >「みかんが食べたい」と聞くと「みかん君が何かを食べたい」と理解してしまい、 >すごい違和感を感じます。 この2つの文は,ニュアンスが異なっています. この微妙なニュアンスこそが,日本語の特徴であり,良さであると思います. これを同じ意味だからと,ニュアンスを殺してしまうことは,大変勿体無いような気がします.
お礼
既出の質問も見てみると「犬が飼いたい」というのを例にしていました。 大体は間違いでは無いとのこと。 ただたんに昔は使われるのが少なかったが、最近増えた(特ににTV)のが違和感の原因かと思います。
同様の質問が過去にありますので、よろしければ参考にしてみて下さい。 「が」を使ってもおかしくないです。 意味があるので「が」を使うのです。
お礼
質問検索はしたのですが「が」でサーチすると山ほど出てきてあきらめました。ありがとうございます。
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お礼
確かに私の感覚は >主語には「は/が」,目的語には「を」をつけるべきだ だったようです。 でも「あなたが好きだ」と言われて違和感が無いところを見ると、 自己矛盾していますね。 皆様、いろいろご意見いただきありがとうございました。 モヤモヤしていたのが、なんだか自分の問題点がハッキリしたので この辺で締切りさせていただきます。