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遺伝子とDNAについて
「ゲノム解析」の話に必ず出てくるのは、「ヒトのDNA塩基配列はなんと30億個もある」という話と、「ヒトの遺伝子はたったの2万5千個しかない」の話です。 同じようなテーマについて話しているのに、どうして、こんなに違うのでしょうか?
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- dipearl
- ベストアンサー率38% (226/582)
「ヒトのDNA塩基配列はなんと30億個もある」のに、「ヒトの遺伝子はたったの2万5千個しかない」。 ということです。 顕微鏡で見なければ見えないような小さな細胞に、30億個もの塩基対があれば「すごい」ですね。 一方、塩基対は30億個もあるのに、そのなかで遺伝子としてはたらくのが2万5千個しかないのも「すごい」と思いませんか? 遺伝子とは、DNAの中で、タンパク質の並び方をコードする部分です。タンパク質はおよそ数十~数百個(計算しやすいように平均100個としましょう)のアミノ酸から成りますが、1つのアミノ酸をコードするためには3個の塩基対が必要です。ということはいつの遺伝子に対して100×3で300個の塩基対が必要です。また、このコードを「遺伝子」として働かせるための特殊な配列も必要で、これを合わせても1000個の塩基対があれば1つの遺伝子が完成するわけです。 もし30億塩基対がすべて遺伝子としてコードするとすると、300万個の遺伝子がコードされていても不思議ではないわけです。なのに実際はその100分の一にも満たない2万5千個しかない。残りの29億7千万個以上の塩基対はいったい何のために存在するのでしょうか。 などと考えていると、ご質問が読まれた「ゲノム解析の話」のようなことになるわけです。
- tunertune
- ベストアンサー率31% (84/267)
簡単にいうと 「遺伝子」はDNAの塩基対がいくつか集まってできています。 なので、塩基対だと30億というものすごい数になる一方、遺伝子だと2万5千個とこれでも多いと思いますが、違いがでてきます。 用は単位の違いなのですが、遺伝子というものを理解できていないとイメージがわかないのかもしれませんね。
お礼
単位の違いですね。 おかげさまでイメージがわきました。
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
>「ヒトのDNA塩基配列はなんと30億個もある」 ひょっとしてこの表現が誤解をまねくもとかもしれませんが、 「ヒトのゲノムは30億塩基対からなる」 が正確なところです。もとの表現に近づけるなら 「ヒトのDNA塩基配列はなんと30億塩基(対)からなる」 とでもいえばいいでしょうか。 「塩基配列が30億個」というと、本来の「塩基(対)が30億個」とは意味が違って。塩基が多数並んだひとかたまりの「塩基配列」が30億個、あるいは30億種類あるといっているようにとれます。
お礼
なるほど。 かなり、イメージがわきました。 ありがとうございます。
- nonnon1190
- ベストアンサー率16% (9/55)
英語の文章を見て、 「使われているアルファベットの総数は30億個もある」 しかし、 「単語数は3億個しかない」 また、「文は1億個しかない」 またまた、「段落は5千個しかない」 と、言っているのと同じです。
お礼
分かりやすい解説、ありがとうございます。
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
むしろ「そこがなぜ驚きなのか」がわからんなぁ. 塩基対の数と遺伝子の数って, 数える単位が全然違うからでてきた結果の数値が違っても全くおかしくない.
お礼
なるほど。 「単位が違うから当たり前」ということですね(笑)。
お礼
なるほど。 詳しいご説明、ありがとうございます。