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信濃道は今の墾道~の解釈

万葉集の東歌 信濃道は今の墾道かり株に足ふましむな沓はけわが背 の解釈を教えてください。 私が学生の頃は、この解釈は、 「開墾したばかりの信濃道は切り株だらけで怪我をしてしまうかもしれないから、沓をはいていってください、私の旦那様」というように教わりましたが、今の中学生が使っている教科書には、沓をはかせるのは、馬であると書いてありました。 子供は、どうやって馬に沓をはかせるのかと悩んでいました。質問された私もさっぱりなので、詳しい方教えてくださいm(__)m

みんなの回答

noname#160411
noname#160411
回答No.5

No.3の者です。少し補足します。 >馬の話をしているのに、なぜ、いきなり夫の話に変わってしまうのでしょう ごもっともです。私も同じ疑問を持ちました。 「はく」には、活用の違いによる二通りの意味がありまして、四段活用では「身につける」、下二段活用では「身につけさせる」という意味になります。 この場合の「はけ」は命令形でしょうから当然四段活用の方で、「沓を履きなさい」と夫に言ったものだと私も思います。 「馬に沓を履かせなさい」ならば下二段活用の方ですから、命令形は「はけよ」となっているべきだと思うので、こちらの解釈には同意しにくいです。

gon3san1ban
質問者

お礼

すっごくNASTYさんの説明よくわかりました。 あの歌のままの解釈でいけば、「あしふましむな」の方は、写し間違いかなにかのせいで、文法がおかしくなってる、と考えられる。(しかし、文部科学省の検定を通ってきたんだよなぁ・・・)あるいは、馬の話と夫の話の間にはそれらを結びつける何かの話が隠れているとも考えられますね。 例えば、「馬が怪我する→馬が使えなくなる→歩いていかなければならない→結果沓をはいていったほうがいいわよあなた」こんな話が隠れているのかなあとここ数日考えてました。 とりあえず、子供のテストが始まってしまうようなので、子供にはみなさんのお話はきちんと話して、一旦この質問を締め切りたいと思います。 みなさま、ありがとうございましたm(__)m

noname#118466
noname#118466
回答No.4

補足について。 そうですね。東歌の作者が全て兵役につく貧しい兵士とは限らないでしょうが、貴人は言いすぎですね。訂正します。一兵士が馬に乗るはずはないので思わず貴人と言ったのですが・・・いずれにしても遠い都へ旅立つ夫の旅の安全を願って歌ったやさしい妻の心情が伝わる歌ですね。

gon3san1ban
質問者

お礼

そうそう、私も、身分の高くない人なのに(と勝手に判断)、なぜ馬に乗っていくのか?と考えました。家族が、大金をはたいてその人の為に馬を用意してあげたのかなぁとも考えました。

noname#160411
noname#160411
回答No.3

分かる範囲でお答えします。 原文は 信濃道者 伊麻能波里美知 可里婆祢尓 安思布麻之<奈牟> 久都波氣和我世 のようです。これだと中の7文字が「足ふましなむ」となり、「し=尊敬、な=強意、む=推量」となって「きっとお踏みになってしまうでしょう(だから沓を履いていらっしゃい)」で、質問者の方が以前教わった解釈となります。 ところがこれには異本があって、 安思布麻之<牟奈> となっているものがあるようで、これだと質問にある「足ふましむな」となり、「しむ=使役、な=禁止」となって「(馬に)ふませるな」という、今の教科書にある解釈となります。 ですから、解釈の違いというよりは、教科書会社の選んだ底本の違い、ということだと思います。

参考URL:
http://yoshi01.kokugo.edu.yamaguchi-u.ac.jp/manyou/manyou.html
gon3san1ban
質問者

お礼

くわしく教えていただき、ありがとうございますm(__)m しかし、「しむな」の方だとすると、馬の話をしているのに、なぜ、いきなり夫の話に変わってしまうんでしょうねぇ。。。 不思議でたまりません。。。

noname#118466
noname#118466
回答No.2

この歌はたしかに解釈が分かれる要素がありますね。まず貴人が旅に出るのに沓を履かないはずがないのに、何故くつをはきなさいと注意が必要なのか?くつの種類のことを指すのか(普通の草履ではなく皮製のくつに履き替えなさいの意味?)文法的には、「足ふましむな」は『あなた、足をふまないように』ではなく『足を踏ませないように』ではないかと思います。『あなた、馬の足に注意してくださいね』。次の「沓はけ」は人と馬を一体と見なした用法か?? 歌の解釈は専門家にお願いするとして、もし馬に履かせるのであればわら製のゾウリでしょう。牛馬は長く歩くと脚の爪を傷めやすいので、昔は(といっても40~50年前まで)特製のゾウリ(ワラジともいう)を履かせていました。人間用のゾウリは今でも観光地などで売られています。あのゾウリを爪をカバーする長さにしたもので、脱げないように足首で固定するようになっていました。

参考URL:
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/data_box/dougu/1_06.html
gon3san1ban
質問者

お礼

そうなんだ~。昔は馬用のわらじがあったんですね。 しりませんでした。 「沓はけ」は人馬一体としてみなせば、話は通りますね。 そうそう、私が学生の時は、 「足ふましなん」で覚えさせられました。 これだと、足で踏んでしまうかもしれないからになるんですよね。

gon3san1ban
質問者

補足

すみません、防人に行った人々は、みな「貴人」だったんでしょうか? 私のイメージでは、あまり身分の高くない人々だったのではと、考えるのですが。申し訳ありません、よくわからないもので。。。

  • ten-kai
  • ベストアンサー率61% (98/160)
回答No.1

もし馬だとすると、馬沓ではないでしょうか。 小学館「国語大辞典」によると、「馬のひづめを保護するために。ひづめの裏につけるわら製の履き物」とあります。日本には蹄鉄がありませんでしたので、江戸時代でも馬に草鞋を履かせていたそうです。 とはいえ、「わが背」に続きますから、ほんとうに馬の沓なのかなあと私も疑問に思います。私の持っている古語辞典(1991年発行)の「くつ」の部にはこの歌が例として引用されていて、現代語訳もついていますが、「くつをおはきなさい。我が君よ。」となっています。

gon3san1ban
質問者

お礼

日本には蹄鉄がなかったとは、知りませんでした。 鍛治屋さんがいたから、かなり昔から蹄鉄をはかせていたんだと思ってました。 それにしても、何で教科書は、今までの定説とは違う解釈を載せるんでしょうね。。。もしかしたら、こういう議論がでることを、望んでいたのでしょうか???

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