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自己愛性人格障害のある特徴について
知り合いで明らかに自己愛性人格障害の人(男性)がいます。 男女として少しの間、お付き合いしたのですが、当初からもしかしたら彼はそうなのではないか?という予感のようなものはありました。 そしてDSM-IVで調べたところ、程度の差はありますが彼の言動を鑑みるとすべてにおいて該当していました。 例えば自分のことしか話さず、聞かれもしないのに一方的な話をする。こちらが話そうとすると話をさせない。自分の話に強引に戻し、内容的には、例えば自慢話ばかりを繰り返し、(彼はプロのミュージシャンなので)「自分のドラムは世界一である」という誇大妄想的なことや、過大評価的なことになります。 また対人関係においては、自分の好きな者や権力者に対しては賞賛と激しい思い込みを惜しまず、逆に自分を批判する者や、彼に対して客観的な意見を言う者、自分より上手いプレイヤーに対しての批判やこきおろしなどをし、好悪の差の触れ幅は激しく、中間というものがありません。 その他、虚言癖なところもあり、何が真実なのか一貫性がなく、こちらが直感で推測するしかないというありさまです。 短い間お付き合いでしたが、DSMでの基準に沿ったエピソードは快挙に暇がないくらいです。 彼はプロのプレイヤーなので、毎日のように様々なプレイヤーと共演しますが、付き合いが浅い、彼にとっての「他人」の前では正反対の自分自身を装うのです。 つまり挨拶をきちんとし、軽蔑する相手であってもに卑屈になるほど腰が低く(この病の特徴がよく現れていますが)、会話も誰とでもきちんとキャッチボールができるというような感じですので、一見彼はちょっとナルシスト的なところはあるが普通の人という印象を与えます。 第一印象としては私もそう思っていました。しかし付き合いを承諾したとたん、彼の本性が分かるまでまったく時間を必要とせず、これは病的ではなく完全な病気ということを知ったわけです。 またこの病は「家族や周囲の人々に対して発症する」のも特徴だそうです。それがひとつの疑問として浮かんできます。 その背景として例えば「甘え」「自分のすべてを受け入れてほしいという願望」などがあるのか?と思っていますが、他のご意見も伺いたく質問しました。
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- hipotama
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精神疾患の原因は、器質性、内因性、心因性の3つに分けられると思います。器質性は自動車にたとえるならば、部品そのものが欠陥があり動かない場合です。内因性の場合は部品には欠陥がないのだが、その働きが不十分な場合です。例えば、部品には欠陥がないのにドアの閉まりが悪いとかという場合です。心因性の場合は、日頃のメンテナンスが悪く不調になる場合です。エンジンオイルの交換を怠った場合です。 ところで、自己愛性人格障害の場合どれに当てはまるでしょうか。それについて調べたことがないので分かりません。ただ、境界性人格障害の人と接した経験からすると、心因性だと思います。境界性人格障害の特徴の一つとして「見捨てられ恐怖」があります。それは、あなたが書いている「自分のすべてを受け入れた」経験不足が起因しているとおもいました。その人そのものが持っている性格が、その人の家庭環境、生育歴などによって増幅されたかなと思います。 私も、あなたのように「甘え」「自分の全てを受け入れて欲しいという願望」だと思います。
補足
ご回答ありがとうございます。 >自己愛性人格障害の場合どれに当てはまるでしょうか 以下、DSM-IVによる診断基準を載せ、当事者の特徴を付記しました。(⇒で示す)(ところで彼は心因性のものと思われます) 誇大性(空想または行動における)、称賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下の5つ(またはそれ以上)によって示される。 (1)自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する) ⇒有名で、かつ天才と称されている巨匠の名を自らの名に冠し、「自分は日本の○○だ」などと言う。平然と言ってのける絶対的自信ある口調と態度。 (2)限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。 ⇒特に愛情については、女性に絶対的な服従と封建時代的な「女性らしさ」、また「洗いざらいの自己受容」という献身を求める。 (3)自分が"特別"であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。 ⇒自分が敬愛する先輩やプレイヤーに対しての絶対的な愛情と思い込み。つまり彼らへの他の批判や干渉を許さない。彼にとっては彼が愛するものに共感し同調しない者は「能無し」で「心のない奴ら」ということになる。 そのような従属意識が「特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない」にも通じるのかと考えます。 (4)過剰な称賛を求める。 ⇒自分のファンに対しては彼ら以上に彼らに思い入れをする場合もある。 (5)特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。 ⇒例えば彼の夢のひとつに日本を変えたいという野心がある。(そのくせ選挙資金は?という具体的な質問に及ぶと彼は現実にひきもどされる)。自分の期待に従う者=彼が心を許せる者、そうではないもの=敵であるかさもなくば拒絶する。それは恋愛におけるひとつの一方的なかけひきであり、「挑発してついてこなければそれまで」という相手の気持ちを試すための初歩の方法論。 (6)人関係で相手を不当に利用する。つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。 ⇒平気で金を借りる。自分は優待されるべき人間であるから、たとえば食事代などは利害関係があれば割り勘だが、女性関係では相手が支払ってくれるのが妥当と考えている風である。 (7)共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気付こうとしない。 ⇒該当せず。どころか他人の不幸によく泣く。 (8)しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。 ⇒自分より上手いプレイヤーはこきおろすが、本人の前では社交辞令はおべっかを使うなど、卑屈にみえるほど低姿勢。 (9)尊大で傲慢な行動、または態度。 ⇒(2)のように女性関係で顕著。服従と献身を求める。(8)のように人へのこきおろしと批判。本人の前と影では見せる態度が違う。 以上のようにほとんどすべて該当してるんです。でも本人が時折見せる理性というのでしょうか、とても反省しているようなのです。客観性はあるし、社会的に適応障害というわけでもないので(むしろ仕事などでは社会に貢献している)、病的ではあっても、精神医学で定義する病人、障害ではないのでしょう。 限りないイノセントの部分と凶暴性が同居している人でした。彼のすべてにおいては黒か白の世界でしかありません。 私は卵のような人と称していました。黄身の部分は繊細で傷つきやすいから、殻を肥大化させ自分を守っている。つまり、上で述べたような悪い特徴はそれらの裏返しなのだと思っています。 日本人特有の甘えですね。母親の成育の仕方、関係に起因しているのかもしれません。 長文のお礼ですみません。ありがとうございました。参考になりました。